【押し目買い】と戻り売り”3つのパターン”を使った買い方を解説!

 

押し目買いは、数あるトレードの手法の中で『利益の値幅』を狙うことが出来る手法です。

 

しかし、その反面トレード手法としては中級者、あるいは、やや上級者寄りと言われています。

 

その理由として、株価上昇後に一時的に下降してきた(押した)株価が再度上昇するとき、買いの仕掛けのタイミングが難しいことにあります。

 

ただ、一度買いそびれてしまった株を再度買うことが出来るチャンスでもあり、トレードに慣れてくると意外と意識をせずに押し目買いをやっていたりするものです。

 

今回のコンテンツ内容は、仕掛けの難しさを踏まえた”押し目買い”の方法について『3つのパターン』に分けて解説していきたいと思います。

 


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押し(押す)”とは、上昇相場中に株価が一時的に下降することを言い、

 

押し目買い”とは、下降してきた際に指標からの買いのサインを確認して株を買い、その後の株価上昇から利益を狙う手法のことです。

 

 

 

株が上昇する要因は安値・高値の切り上げ

 

株価は大きく上昇するとき一直線に上昇するのではなく、

 

上昇・下降を何度か繰り返しながら(安値・高値を切り上げながら)上昇していきます

 

このような株価の動きは投資家の『群集心理』から来ていると言われていますが、押し目買い】はこの株価が上下に推移する動きをうまく利用したトレード方法になります。

 

小さな逆張りを狙う

 

上はアウトソーシング(2427)のチャートになります。

 

チャートで見ますと、株価が安値圏のときに買って高値圏で売ることを”逆張り”と言いい、これが1番簡単で1番儲かる方法なのですが、まずそれが難しい投資方法であることは誰でも理解できると思います。

 

そこで我々トレーダーは逆張りのように利益は多く取れなくても、既に上昇相場中であり上昇トレンドの出ている銘柄を指標分析から仕掛けることで利益を狙って行くのです。このような手法を”順張り”と言います。

 

さて、チャート図を見ますと、株価は上昇・下降を繰り返しながら最終的に大きな上昇を達成していることが分かりますが、

 

買いを仕掛けるポイントとして”逆張り”でもなく、または、”順張り”でもない、「株価が一時的に下降している安値のポイントから仕掛けることで利益の幅を取ることが出来ると考えられます。

 

この考え方が今回の題材である押し目買いになります。

 

押し目買いとは利益の幅から考えて”小さな逆張り“のような手法になります。

 

押し目買いをする条件

 

これから押し目買いの方法について解説していくのですが、まず、株を買うための条件として仕掛ける”銘柄が上昇相場中であると判断”できなくてはなりません。

 

75日移動平均線を用いる

 

そこで”上昇相場中である”と判断しやすい最も基本的な指標であり、尚且つ、押し目買いを仕掛けやすい指標としてここでは75日移動平均線を用いて解説していきます。(押し目買いで使いやすい指標はその他に支持線などのパーテーション一目均衡表などがあります)

 

前述のアウトソーシング(2427)のチャートに75日移動平均線を入れてみます↓

 

アウトソーシング(2427)

 

株価が上昇相場中であると判断するには、”75日移動平均線が上向き”であること、そして”株価が75日移動平均線より上で推移していること”です。このような時に押し目買いを仕掛けていきます。

 

”『75日移動平均線』と『株価』の関係は、

株価は上向きの75日移動平均線に対して上に膨らみやすく戻りやすい、株価は下向きの75日移動平均線に対して下に膨らみやすく戻りやすい》になりますので、

基本的な買い方は、株価が上向きの75日移動平均線を下から上に抜けたときになります。(今回の、”押し目買い”での買い方は、75日移動平均線にタッチしたローソク足を「リーチ足」とした買い方になります(詳しくは後述))

 

「75日移動平均線」を使った株の買い方について詳しい解説はこちらです(⇒ http://kabu-gensoku.com/text/text-75ma/

押し目買いの方法(3つのパターン)

 

冒頭で話しましたように、押し目買いの難しさに仕掛けるタイミングの取り方がありますが、押してきた株価の仕掛け方(仕掛けてはいけない場合も含む)としては3つのパターンに分けて考えることが出来ます。

 

3つのパターン
  1. 75日移動平均線と株価の関係・性質がよく表れたパターンとして⇒①株価が上向き75日移動平均線にタッチした後に上昇するパターン
  2. トレンド転換を使った買い方として②株価は押すが75日移動平均線にタッチせずに上昇してしまう場合のパターン
  3. 買ってはけないパターンとして③株価が75日移動平均線を上から下に割っていくパターンです。

 

では①~③を順番に解説します↓

 

①株価が上向き75日移動平均線にタッチした後に上昇するパターン

 

75日移動平均線を使った押し目買い

 

まず、仕掛ける場所ですが、株価が上向き75日移動平均線にタッチして来たときに仕掛けを考えます。

 

上のアウトソーシングのチャートで見ますと、1度上昇した株価が下降して75日移動平均線にタッチしています。

 

ちょうど株価が押してる形です。この場合、買うタイミングとしては、

 

「75日移動平均線にタッチしているローソク足をリーチ足として、翌日以降に株価がリーチ足の高値を抜けてきたとき」に買って行きます。

(このリーチ足を使った仕掛け方法はダウ理論になります。すぐに覚える必要はないと思いますが、ダウ理論についての解説はこちらにアップしています⇒ http://kabu-gensoku.com/text/dowtheory-basic/

 

ここではリーチ足の高値を更新している(リーチ足の)翌日が買って行くときになります。

 

このように上向き75日移動平均線と株価の関係がきれいに出ている場合の押し目買いは理想的な売買となります。

 

②株価は押すが75日移動平均線にタッチせずに上昇してしまう場合のパターン

 

トレンド転換後に押し目買いで買う

 

株価は上昇後、一時的に下降してきて押してはいますが、75日移動平均線にタッチせずに再び上昇しています。

 

このような場合の買い方の1つとしてトレンド転換を使います。

 

「直近の高値から安値にトレンドライン(罫線)を引き、ローソク足が完全にトレンドラインを抜けたら」買って行きます。

 

このように株価は押しているが、75日移動平均線にタッチしてこないような場合の仕掛け方としてトレンド転換を使って行きます。

 

「トレンド転換」を使った詳しい株の買い方はこちら(⇒ http://kabu-gensoku.com/text/trendconversion/

③株価は75日移動平均線を上から下に割っていくパターン

 

押してはいるが買いのサインを出さずに下降を続けるパターン

 

上のチャート図のように75日移動平均線は上向きで、株価は上昇後に下降して押していますが、75日移動平均線にタッチした後は上昇せずにそのまま下降しています。

 

このような場合は当然仕掛けることはできませんのであきらめましょう。

 

但し、一度株価が75日移動平均線を下に割っても、再度、上向きの75日移動平均線を株価が下から上に抜けてきたときは買っても良い場合があります

 


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以上の3つの押し目買いのパターンから、注意点として、まとめますと

 

押し目買いとは株価が押しても必ず買いのサインを確認してから買うこと」になります。

 

これはリスクを抑えたトレードに繋がると思いますので覚えてください。

 

押している」という理由だけで、分析をせず買いのサインを確認することなしに買って行くことはルールに反するトレード方法です。

 

75日移動平均線に指値注文はリスクがある

 

 

75日移動平均線を使った押し目買いとして、押した株価に対して75日移動平均線に”指値注文”をする方法(通称:「待ち伏せ君」とも呼ばれています)がありますが、この注文方法はあまり勧められません。

 

なぜなら、この買い方ですと、例え押しても 株価が上昇のサインを出す前に買うことになることからです。

 

再度言うことになりますが、押した株を買う場合は、あくまでも買いのサインを確認してからになります。

 

戻り売り(空売り)

 

戻り売り(空売り)

 

押し目買いがある以上、押し目売りもあります。しかしこの場合、押し目売りとは呼ばず戻り売りと呼びます。

 

今回はこの戻り売りを使って空売りを行っていきます。

 

さて、戻り売りとは、投資の世界では「やれやれの売り」と言って、

 

「株を買ってはみたものの下降してしまい、長い日柄(日にち)をかけてやっと株価が株を買った値段まで戻っては来たが、もうそのときには株式に対して上昇の期待が持てずにプラスマイナス0位の収支で決済してしまうこと」を言いますが、

 

このような「やれやれの売り」のような株価の動きは空売りにも応用できます

 

方法は押し目買いのときと逆に考えて行って行きます。注意ポイントとして、やはりまた押し目買いのときと同じように考え、株価が(上昇して)戻ってきてもトレードのルールを守るために、必ず下降のサインが出てから空売りを仕掛けることになります

 

仕手株に注意(投資家の意思が反映されていない)

 

仕手株というのがあります。ご存知かと思いますが、これは一部の投資家によってある銘柄の株価がコントロールされ、特徴として乱高下を起こしやすいことがあります。

 

この仕手株はそのような動きから1度大きく上昇した株価が一気に下降してきたときに、あたかも押してきたように感じる場合があります。

 

しかし、このように一般の投資家の意思が尊重されていないような短期間での株価の動きをする仕手株には注意をしてください。

 

基本的には仕手株には手を出さない”のが一般の投資家のルールです。

 

押しからうまく仕掛けることは難しいですし、もし仕掛けることが出来ても、今度は株価の早い動きに対して利確の方が非常に難しいのです。あえて挑戦する意味はありません。

 

まとめ

 

押し目買いは、成功すれば利幅の取れるトレードになりますが、同時に、リスクのあるトレードでもあるということ。

 

リスクを抑えたトレードを行うためにも、押し目買いによく起こる3つのパターンから確認後、仕掛ける場合には必ず上昇のサインを確認することがトレードのルールです。

 


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