『ボリンジャーバンドとMACD』鍵はヒストグラムが握っている!…GCはいらない。

 

トレードを行うためには指標が必要です。

 

なぜなら、指標とは売買のサインを出すものであり
トレーダーはそのサインに従ってトレードを行っていくからです。

 

今回紹介するボリンジャーバンドMACDにも

それぞれ買いのサインを出すとき、
または売りのサインを出すときがあります。

 

しかし、トレードにおいて、どちらか片方の指標から、

例えばボリンジャーバンドの買いだけのサインでは不安だったものが、
MACDの指標からも同じ方向である買いのサインが出ていれば、
それは重なった強いサインとして仕掛けやすくなります

 

ボリンジャーバンドでは株価が-2σ近くで推移していること、
MACDのヒストグラムでは、上に伸びていることが買いのチャンスでもありますから、
この2つのサインが重なったときが強いサインです。

 

今回は、それぞれのサインの見方と、
2つのサインが重なり実際に強い動きのあった過去のチャートサンプルを用いて学んでいきます。

 

MACDを掛け合わせたボリンジャーバンドのテクニカル手法を学び、
その結果、少しでも精度を上げたトレードが行なえるようになることがこのコンテンツの目的となります。

 


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ボリンジャーバンドとMACDを重ね合わせた売買の仕掛けを解説する前に、
まずはそれぞれ指標の性質や売買のサインから見ていきましょう。

 

ボリンジャーバンドについて

 

 

株価は約95%の確率でボリンジャーバンドの-2σと+2σの間で推移するというデータがあります。

 

また、株価は幅の広い横向きのボリンジャーバンド-2σと+2σの間を上下に動きやすいという性質があります。

 

以上のことから、幅が広い横向きのボリンジャーバンドにおいて

  • -2σでは買いのサイン(売られ過ぎのサイン)
  • +2σでは売りのサイン(買われ過ぎのサイン)

とされます。

 


 

しかし、ここでトレーダーの間では「-2σでは買いのサインではない」という考え方があります。

 

それは相場には重力が働いているという考え方があるためです。

 

アベノミクス以降、日経平均株価は上昇相場であることは間違いありませんが、

短期的には上がった株価は売られやすいが
下がった株価は必ずしも買われるとは考えられていないところがあるからです。

 

そのため、ボリンジャーバンドの-2σ近くに株価が来たら株を買って行くためには
もう一つ他の指標からの買いのサインが欲しいところです。

というとこで、次はMACDについてです。

 

MACDについて

 

MACDで有名なのはゴールデンクロス(以下、GCと省略)と、デッドクロス(以下、DCと省略)です。

 

一般に、GCは買いのサイン、DCは売りのサインとされています。

 

しかし、スイングトレードのように短期売買であれば
GC、DCのサインが出てからポジションを取ったり売ったりするようでは遅すぎる場合があります

 

そこで、トレーダーはGC,DCよりも一足先に売買のサインを出す、
ヒストグラムを見てサインを確かめています。

 

このヒストグラムを見るコツとして絶対に確認しなければならないのが、
隣り合うローソク足どうしの位置関係やその乖離です。

 

特に、前日、前々日との関係を見ていきます。

 

但し、相場によりこのヒストグラムが機能する場合と機能しない場合がありますので、

まずはそれぞれのパターンから解説していきます。

 

MACDヒストグラムが機能しないパターン

 

 

上図のように隣り合うローソク足どうしに乖離が大きいほどMACDのヒストグラムを見る意味はありません。

 

なぜなら、隣り合うローソク足どうしの距離が離れていれば
MACDのヒストグラムもまた伸びの強さも出やすいからです。
(比例する訳ではありません)

 

これでは分析する意味はありません。

 

では、どのような時にヒストグラムを見たら売買のサインが読み取れるのかといいますと、

それは、隣り合う2つのローソク足どうしが

持ち合っているとき終値どうしの値段が近い場合です。

 

下のチャート図を見てください。

 

MACDヒストグラムが機能するパターン

 

 

上図のように、ローソク足が持ち合っている場合や終値どうしの値段が近いのに
MACDを見るとヒストグラムは上に伸びています。

 

これは元々、買われ過ぎ売られ過ぎを示すパラメータであるMACDの計算式によるものであり、

株価は持ち合っているにも関わらず、このヒストグラムの上の伸びが一足先の買いのサインになるのです。

 

すなわち、株価が持ち合ったとき、または終値どうしの値段が近いとき
MACDのヒストグラムの伸びを見ることで買いのサインが出ているかどうかを確認することが出来るということです。

 

※株価どうしが全く同じであってもヒストグラムの伸びの方は違ってくるのがMACDの計算式によるものです。

ヒストグラムが上に伸びれば上昇相場、下にへこむと下降相場を表します。

MACDの計算式は覚える必要はありません。
テクニカルトレードでは分析の優先順位が計算式などの数字よりもチャートの形によるものだからです。

 


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ボリンジャーバンドとMACDの買いのサインが重なるとき

 

ボリンジャーバンドとMACD、特にヒストグラムの性質が理解出来たところで
この2つの指標からのサインを掛け合わせ強い売買の仕掛けを考えていきます。

 

前述したボリンジャーバンドの-2σは買いのサインとしては不安定なサインでしたが、

ここで隣り合う株価どうしが-2σ近くで持ち合っていた場合、終値が近いときに
ヒストグラムを見ると上に伸びていることが確認できたら買いのチャンスです。

 

ボリンジャーバンド、MACDの2つの買いのサインが重なり-2σ付近での強いサインと考えることが出来ると思います。

 

では実際に株価がボリンジャーバンドの-2σ付近で持ち合ったとき、終値が近いときに

ヒストグラムが上に伸びているパターンを
過去の7つの日経平均株価チャートを見て参考にしてみましょう。

 

実際の7つの日経平均株価チャートから確認する

 

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↓ ↓ ↓

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↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓

 

 

上図の過去の7つの日経平均株価チャートの事例から

株価は-2σ近くで持ち合ったり終値が近い場合、
ヒストグラムが上に伸びていると、その後株価は上昇しているのが確認できます。

 

※但し、下落したりダマシの場合もありますので必ず買い仕掛けた後は経費に応じたロスカット注文を行ってください。

 

▽参考記事

第1部 ダウ理論・基本編『プロの投資家の【暗黙のルール】』


仕掛けるタイミング(75日移動平均線を使う)

 

実際に仕掛けるタイミングとして、

ボリンジャーバンドとMACDヒストグラムの買いのサインが揃ったと確認したら
翌日の寄付きで買って行くなどの方法を取りますが、
基本的には上向きの75日移動平均線を使ったトレードを勧めます。

 

下のチャートはALSOKです。

 

 

上図のチャートのように隣り合うローソク足を見ると、

-2σ近くで持ち合っていて終値は下降していますが
MACDのヒストグラムが上に伸びているのが分かります。

 

これは、上昇のサインです。

 

そして株価の近くで上向き75日移動平均線が通っています。

 

翌日のマーケットで株価が上向き75日移動平均線を上抜けしていることを確認できたら買って行くという方法を取ります。

 

約30分間のザラ場を見るプロワザ

 

更に、もしザラ場を見ることが可能であればマーケットが引ける30分前くらいから仕掛けることを勧めます。

 

なぜなら、ローソク足が形作られるのがマーケットの14:30~15:00の間だからです。

 

この相場の時間帯で、これまでのコンテンツで学んだように

株価が幅の広い横向きのボリンジャーバンドの-2σ近くで推移しているか、
そのとき前日のローソク足との関係が持ち合い、もしくは終値が近いか等を確認し、

もしそうであればMACDのヒストグラムを見て上に伸びていれば仕掛けのチャンスと考えます。

 

マーケットが引けるときに買いのポジションを取っていきます

 

▽参考記事  

ザラ場を見る・見ない?窓を意識した「デイトレスイング」のノウハウを公開!


空売りトレーダーの一足早い売り逃げワザ

 

 

このザラ場を見て行うボリンジャーバンドとMACDヒストグラムを取り入れたトレード方法は、

空売りを仕掛けた場合一足先に買戻しを行い早く逃げてしまう手法としてプロトレーダーが用いるテクニックでもあります。

 

特に日経平均株価の特徴として
「翌日の寄付きでは大きく窓を付けやすい」ということがありますので、

 

空売りを仕掛けているとき、
翌日の寄付きで踏み上げを受け、窓を大きく開けて株価が上昇した場合、
損失を回避するために使われたりします。

 

そのときもやはり、株価がボリンジャーバンドの-2σ近くで推移しており
ローソク足どうしが持ち合いか、または終値が下降してMACDのヒストグラムが上に伸びているかを確認できたら
ザラ場を見て引けにかけて買戻しを実行し一足早く逃げ切ってしまいましょう。

 

今後、トレーダーとして空売りを仕掛ける場合を含めて覚えておいて損はないでしょう!

 

まとめ

 

一般に、相場のほとんどが持ち合いです。

 

持ち合いとはトレードを行わないことが基本ですが、
このようにMACDのヒストグラムを用いることで持ち合いでも効果的な仕掛けに使うことが出来るのです。

 

MACDヒストグラムを使ったボリンジャーバンドのトレード手法の条件
  • ボリンジャーバンドの幅は広く向きは横向き
  • 隣り合うローソク足どうしが-2σ近くで動き持ち合い、もしくは終値が近い
  • MACDのヒストグラムが上に伸びている

 

以上が揃ったら買いのサインとなります。

もちろん、株を買ったらロスカット注文も忘れずに!

 


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参考記事

ボリンジャーバンドの見方・使い方「狭い以外は広いと思え!」って何だ!?

MACDの本当の見方【プロがGC・DCよりもヒストグラムを見て仕掛ける】その訳とは!?

 

 

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