信用残の見方『踏み上げ相場』を利用した買い戦略を解説!

 

はじめに読者さんに最初に伝えておかなければいけないことがあります。

 

それは信用残とはあくまでも起爆剤のようなものであると言うことです。

 

例えば信用残から分析を行いトレードに応用してもやはり株式の大きな流れである日経平均株価の動きやトレードの基本である移動平均線などを使った株価分析を行った上で最後にこの信用残の分析を取り入れるということです。

 

基本的な分析があってこそ信用残が最終的な後押しをしてくれる場合があるということを理解してください。

 

はじめに信用残が”起爆剤”だと申しましたのはこのような意味からです。

 

しかし、私を含めた周りのトレーダーを見ていますと仕掛ける銘柄には必ずこの信用残を最後に確認してトレードをしていることから信用残は決して大げさではなくメリットや他のトレーダーとの差をつける何か要因があるのかも知れません。

 

株式について調べていきますとたくさんの項目、そしてそれぞれの項目ごとに多くの解説文がありそれらを全て読み理解することは大変な労力を必要とします。

 

また全てを理解してもその分比例してトレードに反映されるかと言いますとどうしても首をかしげてしまうかと思います。

 

これは信用残についても全く同じことが言えます。

 

そこで、今回は最短で学べるように、

 

  • 『信用残に関しての最低限の知識』
  • 『信用残を使ってどのようにトレードに活かしたら良いのか?』

 

この2点に絞り解説していきたいと思います。

 

よろしくお願いいたします。

 


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信用残とは信用取引において買い建てや売り建てをした投資家がまだ決済をしていない残高のことをいいます。

 

売り建て(”売建”と省略する場合あり)とは主に空売りのことを指します。

 

例えば信用取引からある株式を買い建てした場合、または売り建てをした場合、決済するまでが残高となります。(但し現物株はこの残高には含まれません。)

 

このように証券界では信用取引で決済されていない建玉数を信用残という形で各銘柄ごとに公開していますので投資家はこの信用残から買い残と売り残の比率を見て需給(需要と供給)を考えることが出来るのです。

 

しかし信用残だけを見ていてもなかなか未来の株価分析をすることは難しく、そこでチャート分析と直近の信用残の組み合わせから分析の精度を上げトレードに繋げていこうとするのがこの記事の内容となります。

 

(※多くの投資家は制度信用取引を利用していますので原則建玉は6カ月以内に決済しなければなりません。これは6か月後には信用残高が変化していると考えていいと思いますが、スイングトレードの場合は基本的に短期のトレードになりますのでそこまで大きなレンジ(期間)で信用残を分析する必要はないかと思います。)

 

信用残の発表時間と公開場所について

 

 

信用残の公開は『週に1度、毎週第3営業日(水曜日)に新聞などを通して発表』されますが、

 

インターネット経由などですと『毎週第2営業日(火曜日)の夜位に発表』されます。

 

特にチャートソフトから信用残を確認すると毎週火曜日の夜あたりには発表されていることが多く、(チャートソフトである)ネットストックトレーダーの場合、週足チャート上に公開されます。(このあたり信用残が週に1度の発表という意味なのでしょうか!?ちょっと不思議に思いました。)

 

また基本的には信用残を調べるには『日証金速報』や『日本取引所グループ-JPX』あたりの公式ホームページになりますが、信用取引には制度信用取引と一般信用取引があり、それぞれ組織により請け負っている取引内容が違うことなどから細かい信用残のデータを調べるにはある程度の知識が必要になってきます。(細かいことはちょっと私も分かりません。)

 

しかし、これから解説するチャート分析との組み合わせからトレードを行う方法は日証金などの公式ホームページからではなくこの週足チャート上の信用残と同じくチャートソフト上にある信用倍率というものを使って行います。信用倍率に関しては後でお話しします。

 

信用残と週足から需給を考えると

 

 

ファーストリテイリングの週足チャートと信用残

 

 

上のチャートはファーストリテイリングの週足チャートと信用残との関係です。下が信用残になり、赤のラインが買い残緑のラインが売り残を表しています。

 

需給を考えたとき投資家の考えとして銘柄が本来の株価よりも安いと思えばこれから株価の上昇を期待して株を買って行こうとします。

 

それとは逆に本来の株価より高いと思えば持っている株を売ったり、また空売りを行おうとします。

 

上図のファーストリテイリングのチャートで見ますと、株価は下降相場中ですので信用残を見ると買い残が増えていることが確認できます。

 

これはこれから株価の上昇を期待して株を買っている投資家がいると考えられます。

 

 

ソフトバンクの週足チャートと信用残

 

しかし、上図のソフトバンクGの週足チャートを見ますと株価は上昇相場中ですが相変わらず買い残が増えています。また売り残は増えていません。

 

普通に考えると少なくとも売り残の方は増えていっても不思議ではないかと思います。

 

なぜなら、もういい加減株価が上昇すれば空売りをすることで株価下降での利益を狙ってくる投資家が出て来てもいいと考えられるからです。

 

週足と信用残だけの分析は難しい?

 

 

このように投資家の意思が読みづらいような信用残のデータは銘柄に対する投資家の様々な思いが交錯し、それが信用残に表れていると考えられます。

 

また、現物買いは信用残に含まれないことやナンピンをする投資家の存在、そして買い建てを決済して売り戻すとその売買は売りにカウントされる(またその逆も言える)ということからも週足チャートと信用残だけで未来の株価を分析することは非常に難しいと考えられます。

 

しかし週足チャートは基本的に中長期間を表したチャートです。

 

スイングトレードは基本的に短期売買であることから数週間単位の中長期の相場から分析するよりも直近の信用残を確認することが重要となります。

 

それがソフトバンクのチャートの信用残の一番右側の破線の赤丸で囲った部分です。

 

週足チャートと信用残からは相場の大体の流れを知っておく位で良いかと思います。

 

ですからスイングトレーダーにとっては短期売買のサインとなる直近での分析が必要となるのですが、それが更に数値として表されたものが、先ほど話しました信用倍率というものなのです。

 

(※日経平均株価は投資の対象外ですので信用残は存在しません。)

 

信用倍率について

 

(↓ネットストックトレーダーですと信用倍率は<何もないところで右クリック>⇒<銘柄個別>⇒<証金・信用残>の順で出てきます。)

 

信用倍率

一般的な考え方として、株を買う場合、信用残は売り残よりも買い残の方が上回っていた方が株価上昇のアドバンテージになると考えます。

 

しかしこれから解説します踏み上げ”を利用した買い戦略はそれとは逆の要因をあえて利用した短期売買の手法になります。

 

信用倍率とは買い残を売り残で割った数値になります。

 

信用倍率=買い残÷売り残

 

・買い残÷売り残=0.5以下⇒”買い”戦略

・買い残÷売り残=3以上⇒”売り”戦略

(※注意)この数値は断定したものではありません。あくまでも主観であり目安です。)

 

トレーダーは銘柄を分析後この信用倍率から最終的な決断をする場合が多いです。

 

ここではっきりとした数字は断定できませんが、もし買いを仕掛ける場合、買い残が売り残に対して0.5以下であり、その後株価が上昇した場合、踏み上げ相場のようになるときがあると言われています。

 

なぜなら、なるべく多くの売り残があればあるほどに株価が上昇することで空売りをしている投資家が買い戻しの決済を行えばその分が買いにカウントされ株価が更に上昇することになるからです。

 

これが”踏み上げ相場の原理”です。

 

最初のチャート分析から上昇のサインを見つけたときに、信用残を見て、買い残よりも売り残の方が多い場合に株価の上昇を期待することで、あえて株を買い踏み上げを狙うという戦略です。

 

 

短期的な戦略から株を買う場合、売り残は買い残に対して多ければ多いほどにメリットがあると言えます。

 

また逆に考えた場合、空売りを仕掛けるときには、信用倍率が3以上だと株価が下降した場合に”投げ相場”になるときがあると言われています。

 

このように冒頭でも話しましたように、信用残は相場の起爆剤のような役割になるということです。

 

信用残は信用倍率の数値如何で本来の上昇、または本来の下降以上の株価の動きを促進させる起爆剤のような働きがあると考えていいかと思います。

 

但し、注意する点としては、必ずしもこの信用残は株価の動きに連動するわけではないということも覚えておいていただきたいと思います。

 

また信用残が起爆剤の働きがあるが故に、もしこの信用倍率を使ってトレードをした場合に仕掛けた方向とは逆の方向に株価が動いたときは起爆剤としての信用残がその分リスクになるということは肝に銘じてトレードを行わなければならないということです。

 

”踏み上げ”、”投げ売り”は起爆剤の効果により発生したものだと考えればそれは短期的な株価の動きです。

 

信用残も手伝って上昇しても、下降しても、3日間位のトレンドが普通と考え、早めの決済を心がけることが必要です。

 

踏み上げは需給の崩れ

 

 

もう一度言いますと、信用残が起爆剤の役割を果たすような場合、例えば個別銘柄の信用倍率が0.5以下であり日経平均株価などの全体相場が大きく上昇したときなどは多くの空売りをしていた投資家・トレーダーが空売りを諦め買い戻すために個別銘柄の株価が本来の上昇以上に大きな上昇をする場合があるということです。

 

このように信用倍率も手伝って本来以上の株価の上昇のことを「踏み上げ」と言いました。

 

この「踏み上げ」は他に何を意味しているのかと言いますと「需給の崩れ」のことです。

 

以前の記事【「需給の法則」を株の実践トレードに活かす”美人投票”とは!? 】でも書きましたが、トレーダーが1番利益を狙うこと、それは「需給の崩れです。

 

この需給が崩れたときが本来の株価の上昇以上の動きをするときになり、うまくトレードがハマりますと利益が増える、利益率が上がるということに繋がるのです。

 

踏み上げが起こりやすい要因

 

 

”踏み上げ相場”、”投げ売り相場”が起こりやすい要因としては、銘柄に好材料、または悪材料が入ったりした場合、

 

またはドル円為替相場やニューヨークダウ平均など日本株に影響を与えるような先行指標に大きな変化が起きたときなどです。

 

よって先物が大きく動いたときは、日経平均株価の寄付き時などに”踏み上げ”、”投げ売り”が起こりやすいと言えるでしょう。

 

最後に

 

 

どんなにテクニカル分析を行ってトレードをしても悲しいかな?なかなか思った方向に株価が動かないなんてプロでも普通の出来事です。

 

しかしそれでも”踏み上げ”、”投げ売り”時においてそのときの信用残をチェックすると「あながち(信用残は)無視できないな!」と思わせるようなときもあることから、(少なくとも私の周りの)トレーダーは最低限自ら仕掛ける銘柄に関しては最後には信用倍率を確認しています。

 

信用残に関して発表が週1回ということで情報量が少ないことから「その他表に出ていない何か!?」を探ろうとしたり、「他に表に出てい情報があるのでは?」と考える投資家の方もいるようですが、スイングトレーダーにとってそれらはあまり効果的な考えではありません。

 

話の冒頭でも言いましたように、信用残は分析の優先順位としては最後の順位に入ります。

 

「今回の記事を丸ごと全て信用残について話したのに、それでも優先順位としては最後に入るの…?」と、思われるでしょうが、

 

だからと言いましても、信用残は使わなくても良いということではなく、トレード分析のバランスとして考えたとき”最後にチェックをする位の程度が実は効果的!”ということです。

 

 

 

 


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