新元号が令和になって日経平均株価の下落が大きなニュースとして報道されていました。
しかし、実際はどうなんでしょうか?
我々はトレーダーです。
トレーダーの仕事はチャートを見ることです。
チャートを見てみますと、確かに大きく下落をしています。
ですが、よくチャートを見る限り、それまで上昇相場であった日経平均が本来の株価である75日移動平均線に戻って来たということのようです。
ですので、株価はここで一度大きく押してきたということになります。
平成から令和になったのに日経平均が下落したことに国民がちょっと憂えたことがニュースになっただけで、
この程度の下落は投資の世界では当たり前のようによくあることです。
では、さっそく日経平均株価を分析します。
ついにボックス相場が崩れる
前回の記事内容ではボックス相場について話しましたが、
その後、日経平均はボックス相場の持ち合いを崩し大きく下落しています。
ボックス相場とは持ち合いのこと。
チャート上ではローソク足どうしが数日間横並びになることが特徴です。
これは、投資家全体が「これから買いに出るか?」、それとも「売りに出るか?」迷っていることを示しています。
それで、今回は「売りに出た」ことになりますが、
特に外国人投資家・機関投資家など資金豊富な投資家が売りに走るとボックス相場が崩れ、
それに追随する形で一般投資家も売りに出るとこのような大きな下落の結果となります。
日経平均が下落した要因をテクニカル分析してみますと。
ボックス相場を形成する上のラインと下のラインはパーテーションの役割をします。
また、ボックス相場の下のラインの更に下にもパーテーションが見えます。
次にチャートを小さく全体像を表示して中長期トレンドラインを引いてみましょう。
中長期トレンドラインを引くと中長期上昇トレンドも見えてきます。
再度、チャートを拡大して戻します。
短期トレンドラインを引くと短期上昇トレンドも見えてきます。
ここではじめの2本のパーテーションを同時に表示しますと
ラインがたくさん出て分かりづらいとは思いますが、1つずつしっかり確かめると何のラインか分かると思います。
そして、現在の日経平均株価は表示した全てのパーテーション、トレンドラインを下へ割ってきていることが分かります。
パーテーションやトレンドラインはチャート上に引こうと思えばたくさん引けるのですが、
今表示したラインは投資家から意識されたパーテーション、トレンドラインかと思います。
以上の内容が、今回の大きな下落の要因と言えます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:株の初心者「トレンドラインとパーテーション」今、その違いが解る!
買いのチャンス
そして、現在は本来の株価は75日移動平均線に戻ってきたことになります。
しかも、75日移動平均線は上向きです。
参考:75日移動平均線の正しい理解と上向き銘柄の買い方【保存版】
もし、これから株を買うのであれば
基本トレード通りに75日移動平均線に接している5/10のローソク足をリーチ足として翌日以降にリーチ足の高値を上へ抜けたら買います。
ロスカット値はリーチ足の安値を下へ割ってきたときで良いと思います。
チャート上では、買うチャンスなのですが、日経平均株価は(米中関係などで)まだまだ不安定な相場でもありますから、
もし仕掛けるのであれば玉数は控えめに、そしてリスクを抑えるためにロスカット値を浅めに設定すると良いでしょう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
コメントを残す