株を買う前に必ず知っておく『投資はゼロサムゲーム』という醜い真実!

 

今、企業の決算内容が良いので「株価上昇は当然!」と思いきや、しかし、実際には株価は上がっていない銘柄もありますね。

 

それどころか下落している!?

 

このように一般常識から考えると、どうしても矛盾していると考えられる株価の動きが、投資の世界、特に決算発表時にはよく起こることです。

 

もしこれから投資を続けていくのであれば納得がいかなくても、必ずこの起こりうる矛盾感は認識しなければなりません。

 

ところで、ゼロサムゲームって聞いたことありますか?

 

決算内容と株価が必ずしも比例しない理由、それはゼロサムゲームの本質にあります。

 

株を買う前に投資家・トレーダーは投資の原理原則でもあるこのゼロサムゲームを理解した上でトレードを行わないと、この矛盾する相場に翻弄されてしまいます。

 

今後、投資を行っていくのであれば、矛盾感を生み出すゼロサムゲームについて、とりあえず簡単に理解しておいても損はないかもしれません。

 

では、さっそく本題へ行きます!
 


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さて、北朝鮮のキム委員長が米朝首脳会談の取りやめを示唆しているようですが、スムーズに遂行されるかどうかで、

 

今後の相場の見通しとしてNYダウ平均、ドル円為替相場及び、その影響を受けやすい日経平均株価も最終的に決まって来るとは思います。

 

但し、米朝首脳会談が何事もなくスムーズに遂行されれば株価は安定し、会談が取りやめになったら株価は下落するという考え方はもちろん間違ってはいませんが、投資家としてはちょっと安易であるかもしれません。

 

世界情勢の安定が必ずしも株価に比例するとは限らない場合もあるということをまず頭の中に入れてください。

 

そして、これは、企業内容を指標として考えた場合、決算発表時の株価についても同じことが言えます。

 

投資の経験者なら分かると思いますが、

 

株価は、

 

  • 『好材料なら上昇し』
  • 『悪材料なら下降する』

 

とは限らないということです。

 

前述のように、特に決算発表時にはそのようなことがよく起こります。

 

また、決算内容が良くても株価は大きく下落することもあれば、逆に内容が悪くても大きく上昇する場合もよくあるのです。

 

このように株価は企業指標の良し悪しに、必ずしも比例しない場合があるということです。

 

”蛇足ですが、アナリストは決算内容が悪くても株価が上昇した場合には「悪材料が出尽くした結果だ」などと独自の見解を述べたりもしますが!?”

 

分析には投資家の思いを加味する

 

更に深く探っていくと、株価の動きとは、あくまでも『投資家がその材料の結果を見据えた上で、その後どのように判断し投資を行ってくるか』ということで株価が左右されることを理解することなのです。

 

ですから、決算内容が良くても投資家がその株式をネガティブに捉えれば株は売られてしまうのです。

 

実際に投資を行うのは投資家ですから、株価予想には優先的に投資家の意志を加味することが必要になるのです。

 

これが投資家目線というものであり、需給の法則に従うことにつながります。

 

しかし、なぜ一般的な常識では良い商品と判断されたものは売れやすいのに、投資の世界では、一般的な常識が通りづらい場合があるのでしょうか?

 

分かりますか?

 

それは、一般常識がプラスサムゲームなのに対して、投資の世界がゼロサムゲームだからです。

 

株を買う前には必ずこのゼロサムゲームについて理解することが投資を長く続けていく上では重要な項目となります。

 

ゼロサムゲームの本質

 

八百屋さんが市場で1個50円で仕入れたリンゴをお客さんに100円で売りました。

 

この場合、八百屋さんは50円の利益、お客さんは市場に足を運ぶことをせずに100円で買うことが出来たのでお互い満足しました。

 

これが一般のビジネスでもあるプラスサムゲームのことです。八百屋さんもお客さんもお互い<win-win>の関係ですね。

 

私も含め皆様も普段必要なものをお店で買い求める場合、売り手と買い手は、このプラスサムゲームで成り立っています。

 

しかし、ゼロサムゲームの世界では、その100円をゲームの参加者全員で奪い合うことになるのです。

 

その結果、誰かが勝ち、そして誰かが負けるのです。

 

すなわち、ゼロサムゲームに従えば、業績好調な決算内容が良い会社の株であっても『なぜか急落!?』であったり、

 

分析上強い売買サインが出ていたにも関わらず、実際株価はサインとは全く真逆の方向に行ってしまう”ダマシ”のような動きを、

 

ときにマーケット上に発生させることで、ゲームの参加者の誰かに損をさせ、参加者同士の奪い合いの秩序を保っているということになるのです。

 

全くおかしな話ですが、これがゼロサムゲーム<win-lose>の関係であり、同時に投資の本質でもあるのです。

 

もし、投資の世界がプラスサムゲームであれば株価は決算内容に比例した動きとなるでしょう。

 

投資・トレードはお金の奪い合いであることを認識しなければならないようです。

 

昔、ギリシャ神話のトロイ戦争が、実は人口増加を減らすための戦争だったと何かの本で読んだことがありましたが、今回ゼロサムゲームについての記事を書いていく中でそれを思い出したりもしました。

 

ビジネスにはプラスサムゲームとゼロサムゲームがあり、投資・トレードは後者が下地にあるを理解できましたでしょうか。

 

ところで、ゼロサムゲームに存在する勝者と敗者、あなたはどちらを選択しますか?

 

 

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