株式に限らずFXの世界でもトレードで勝利をするための条件として、まずトレードのルールを守ることが挙げられると思います。
しかし、自らに課したそのルールを最後まで頑張って守ることが出来ても、実はトレード自体に勝てる保証はどこにもありません。
例え、それがどんなに素晴らしいトレードルールであっても直接利益には関係ありません。ルールとはそういうものです。
ですから、逆にトレーダーはルールをなかなか守れなくて当然とも取れてしまうのです。
もしルールを守れた結果が直接利益に結び付くのであれば、どんなに辛くてもトレーダーはみなルールを守るでしょう。
以上が、トレーダーにはほとんど知られていないトレードルールの事実です。
そんな、ルールの本質を知らないがために多くのトレーダーはルールを守ることが即勝利に結びつくことのように固く信じ、よって「ブレない精神力」を求め、メンタルの強化や心理学に挑戦してきているのです。
もう1度言いますが、「ブレなかったからトレードに勝利する」といったことはないのです。
もちろん、トレードにおける強いメンタルはとても重要でありトレーダーとしての成長過程において必ずその精神性を試されるような相場が訪れます。
しかし多くのトレーダーはルールを守り抜くことが、勝つための最上のトレードだと言わんばかりに心血を注いできていることは事実なのです。
私は何も「ルールは悪い」とか、「ルールは必要ない」ことだとは全く思っていません。
はっきり言えばトレードにおいてルールは100%必要だと思っています。
但し、ルールの事実や深い本質を理解せずに、ただ勝利のため”ブレない精神性”を求めるのであれば、1度ここでルールについての考えを見直すことも必要なことだと思っているのです。
株を教えるスクールなどは分析方法は教えてくれますが、ルールを守り抜くために必要なノウハウは残念ながら専門ではないためか教えてはくれません。
また株の本、ネットでもそれについては書かれていないようです。
そこで、今回の内容としましてトレードルールの本質や心理を深く読み解き今後のトレードに活かすことを目的として話していきたいと思います。
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Contents
ルールとは?
トレードを学び始めると必ずルールの重要性について学ぶと思います。しかし、そこで「ルールとは何?」と聞かれると明確な答えはありません。
人によっては、ルールとは「損切を確実に行うこと」、または「1か月の投資資金を決めてトレードを行う」等があると思いますが、まだまだ他にもたくさんあるでしょう。
ですから、トレーダーによってそのルール内容は違ってくるということになります。
ルールには2つの目的がある
「ルールとは守ることで直接トレードの勝利とは関係はない」と話しましたが、それでもトレードを行い勝つためにはルールが必要であり、またルールを守ることで少しずつ勝利の確率を高めてくれるものでもあります。
では、トレードではルールの必要性、そして守ることの重要について、話していきたいと思います。
目標を達成するにはルールを立てることで結果を得やすい
何事もそうですが、何かを得ようとしたときに目標を立てずに取り組むよりは、目標を立てゴールまで達成しようと努力した方に結果が出やすいことは理解できると思います。
人間は弱いものですから、例え最初は意気込んで良い出発しても、その後のモチベーションを最後まで維持させることは誰もが難しいことでもあります。
ですから、モチベーションを維持させるために、自らの強い意思を頼りにやり遂げようとするよりは、まずはルールを決めその上で強い意志を持ってそれを最後まで守るということを目標としてトレードに集中した方が結果に繋がりやすくなります。
すなわち、目標達成にはルールが必要ということになります。
分析した内容を最後までトレードで実行するルール
トレードをするにはまず分析を行います。しかし、株や、FXでは確実性の無いものですから分析結果がそのままトレードの結果に即反映されることはありません。
しかし、だからと言って闇雲にトレードをしていては最終的に負けてしまいますから、トレードに勝つためには少しでも確率の高いことを少しずつ行って積み重ねていくことになります。
結局そのためには、やはり分析した内容を最後までトレードで実行することが1番トレードに勝利する近道になるのです。
また分析内容がトレード結果として現れるにはトレードの回数を重ねていかなければなりません。それにはどうしても時間がかかります。
ですから、その分析内容を最後までトレードで実行するという意味においてルールを貫くことが損益結果として現れるのです。
確立を軽視したトレードは負けます。ルールとは勝てる保証はないがそれを守り通すことで勝利の確率は少しずつだが上がっているということです。
分析内容が最終的にトレード結果として現れるならば、如何なる相場においても分析内容を貫き通すというルールが必要になります。
株に確実性がなく分析内容がトレードの結果に反映されるまではトレードの回数や、時間が必要になることについては『株の初心者ほど攻めより【負けないトレード】を優先させるその理由(わけ)とは?』に詳しく解説していますのでよろしければぜひ読んでください。
ルールを遵守するためには(メンタルよりもお金)
トレードにはルールが必要であると理解できたところで、今度はそのルールを遵守する方法を一緒に読み解いていきたいと思います。
トレーダーとして相場でルールを守り抜くためには何が必要でしょうか?強い精神力でしょうか?確かにその通りだと思います。
しかし実は強い精神力などのメンタル面も大事なことですが、それよりも優先されることがあります。
意外と思われるかも知れませんが、答えはお金を守ることです。トレードでは資金管理のことを指します。
人間は特にお金に直接関係するような資金管理などが安定していれば落ち着いてトレードに打ち込むことができる生き物です。
私生活では経済的なことが安定していれば、例え日々の不平不満はあっても生活は落ち着いて送れることとまったく同じです。
例えば、仮に負けトレードが続いてしまっても投資資金が管理されているのであれば、それでもトレードに専念しやすくもあります。
(ビジネスでは優秀なコンサルタントがクライアントに対してビジネスの効果を上げるために、そのビジネスの内容よりも先に取引先との支払い内容や支払期間などの資金管理を優先した提案やアドバイスからコンサルティングを始めることで、最終的なビジネスの向上に繋がりやすいという結果が多く出ていることも頷けます。)
多くのトレーダーはメンタルを強化することがブレないトレードを行う近道のように考えています。
それ自体は決して間違いではないにせよ、やはりトレードをする上では身近な身の回りの資金管理をしっかり行うことがブレない集中したトレードを行うもっとも優先される近道なのです。
ルールを最後まで遵守するには、『目に見えない精神的なことよりも、目に見える物理的なことを整理すること』が優先されることでもあります。
はっきりと、メンタルよりもお金の管理が優先されるということです。
目に見えないメンタルを鍛えて強化するよりも、目に見える資金管理や生活上の悩み、ストレスを少しでも解消することの方が効率的でありトレードに集中しやすいと言えるのです。
ところで、今、あなたの目に見えて改善できることはありますか?
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さて、トレードにおける資金管理の方法としては1か月の損切金額を決めてトレードを行う方法を勧めます。
例えば投資資金が100万円の場合、1か月の損切を10%までに抑えることで、もし10%を超えるような損失を出したらその月のトレードは行わないことです。
そうすればどんなに負けても予め決めてある投資資金は守られることになります。(この場合は90万円が守られる)
この1か月10%の損切設定の資金管理についての解説も『株の初心者ほど攻めより【負けないトレード】を優先させるその理由(わけ)とは?』が参考になりますのでぜひ読んでいただけたらと思います。
ルール作りで重要なこと
もし、トレードのルール作りにおいてアドバイスをするとしたら、それは相場で守り抜くことが”きつく辛い”と感じられるようなルールを作ることです。
ルールとは個々のトレードの分析によって作られることが基本です。
もし、分析能力がしっかりしたものであればその作られたルールを相場において守り通すことがあなたにとって、きつく、そして辛ければ辛いと感じられるほど、それはあなたにとって、また相場にとっても良いルールの証なのです。
誰でも守れるようなルールでは、それを貫けてもトレードの結果にはなかなか反映されません。
結果の出る本当のルールとは、残酷な言い方ですが「あなたを苦しめれば苦しめるほど良い!」そういうものです。それは、プロがみなくぐり抜けてきた道でもあります。
まとめ
株やFXが確実性の無い投資である以上は、個々の分析から作り出したルールをトレード上で最後まで守り通した結果、それが即損益に反映されることはない。
しかし、分析とは確率でありトレードを積み重ねることで実力相応の損益結果として徐々に反映されてくる。
トレードの向上にはルールが必要であり、ルールを守るためにはブレないメンタルを鍛え強化することよりも、資金管理や生活上で普段抱えている悩みやストレスを軽減させることが優先される。
それは、精神性や心理学に長けることではなく、お金の管理を優先させるということである。
但し、精神力も非常に大事なことでありトレードを続ける以上は必ずトレーダーとしての強いメンタルを試される相場が訪れることも承知しておかねばならない事実であること。
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