「株のトレードに夢中になると相場の時間帯ではない夜も眠れなくなる!?」ってことが起こり始めます。
なぜなら、日経平均株価に大きな影響を与えるNYダウ平均などのアメリカのマーケットが日本時間の夜から朝方にかけて営業しているからです。
特に銘柄を持ち越しているときは、先行指標に対して
「気になって仕方がない!」
「夜な夜などうしても相場を見てしまう!」
なんて状況に陥ったりもします。
これは、株のトレードをやり始めれば誰でも経験することです。(今でも継続中のトレーダーもたくさんいます!)
しかし、これからもトレードをやり続ける以上、日本のマーケットが休んでいる夜の時間ぐらいはもう少し落ち着いて生活したい、また出来ればぐっすりと眠りにつきたいですよね。
今回の記事内容は、大きな流れである日経平均株価を考えたとき、先行指標であるNYダウ平均やドル円為替相場をどのように捉え、個々のトレードに活かしたら良いのかについての内容です。
Contents
先行指標とは
特にスイングトレードでは東証1部の個別銘柄をトレードするときには相場の大きな流れである日経平均株価を指標とし分析していきますが、その日経平均株価に影響を与える指標のことを先行指標と言います。
先行指標の種類
よく使われる先行指標には、NY(ニューヨーク)ダウ平均相場、ドル円為替相場があります。
NYダウ平均株価、ドル円為替相場が、アメリカ関連。またスイングトレードでは先行指標としてあまり使いませんが、世界の経済指標が、主にアメリカとヨーロッパの関連であることを考えると、日本の株式相場のほとんどが、アメリカの経済指標に影響を受けていると言えます。
また、日本とアメリカは昼夜が逆転していますので、日本時間の夜から朝方にかけて、アメリカではマーケットが開きその相場の結果が、日本のマーケットの寄付きに影響を与えることになります。(ドル円為替相場は円安方向に日経平均株価は上昇のサインを出してきます)
※)NYダウ平均の営業時間は、夏(サマータイム)と冬では違います。
先行指標の分析方法
さて、先行指標を読み解くためにはその指標内容を分析しなければなりませんが、分析方法は、普段トレードをする(日本株の)個別銘柄で使っている分析方法と同じように先行指標でも使うことを勧めます。
例えば、個別銘柄や日経平均株価の分析方法として移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなどを組み合わせて分析しているならば、その分析方法をNYダウ平均やドル円為替相場にも同じように当てはめて分析をしていきます。
先行指標は長い相場観で考える
スイングトレードの場合、先行指標は1日単位で考えていく指標ではなく、少し長めのスパンで見ていくことに効果が出やすいと考えてください。
例えば、NYダウ平均株価が強い上昇をして引けた(修了した)場合、またはドル円為替相場が大きく円安になっている場合、その日の日経平均株価に対してプラスの影響を与えてきます。
しかし、そこで期待感から「さあ、これから株(日本株)を買おう!」と思っても、日経平均株価や多くの日本の個別銘柄は前日の終値に対して寄付きから大きく上昇した株価で始値を付けてしまうことが多いのです。
また、寄付き後も更に株価は上昇するかどうかは分かりません。
ですので、前日までに株を買ってポジションを取っていないとその先行指標からの恩恵は受けられないということです。
先行指標からの影響はそのほとんどが当日の寄付き時の株価に反映されてしまうということです。
すなわち、先行指標とは1日単位で考えると、それを直接トレードの結果に結びつけることは難しいということになります。(但し、個別銘柄の株を持ち越している場合は日経平均株価の上昇の波に一緒に乗りやすくなるということです。)
NYダウ平均などの先行指標からの影響で日経平均株価が寄付きで大きく”ローソク足の窓を開ける”仕組みについては【『窓開け・埋め』ギャップアップから”株の初心者”に分かりやすく解説】の記事を参考にしてください。
「買い目線?」、それとも「売り目線?」
では、先行指標をどのようにして見ていけばよいのでしょうか?それは前述したようにある程度の長めのスパンから先行指標の相場を考えていくことです。
個々の個別銘柄のトレードの時間軸に当てはめた上で、今後、先行指標は「上昇相場へと向かうのか?」、それとも「下降相場になっていくのか?」。
- 上昇相場ならば「これから買い目線で行こう」
- 下降相場になりそうなら、「売り目線で行こう」
というある程度の日柄(日数)をかけた相場目線で良いと思います。
先行指標を1日単位で考えたときに注意すること
先行指標は長い目線から相場を考えることで効果が出やすいと言いましたが、1日単位からの影響で考えた場合、気を付けなければならないことがあります。
それは先行指標の大きな下落です。そのようなとき日経平均株価も寄付きから大きく下降して始まることが多いです。
株価の下降というのは上昇と違い短期間で大きな下降トレンドを形成しやすいという株価の性質がありますので、もし、株を保持していて先行指標が大きく下落をしているときには、寄付き成行注文からポジションをクローズするなどの対応をしなければなりません。
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日経225先物CME
また、NYダウ平均やドル円為替相場の先行指標と同様、日経平均株価を分析予想するには日経平均先物があります。
東証のマーケットが始まる9:00~を考慮すると数ある日経平均先物の中でも日経225先物CME(シカゴ)が最適かと思います。
先行指標の大きな下落や暴落時での対処法については、日経225先物CMEの解説を合わせた【『スイングトレーダーの資産を守る『日経平均先物』の賢い見方・使い方』】の記事が参考になりますのでぜひ読んでください。
先行指標のURL
NYダウ平均株価チャート⇒ http://stockcharts.com/h-sc/ui?s=$INDU&p=D&yr=0&mn=6&dy=0&id=p54151393207
日経225先物CME⇒ https://nikkei225jp.com/cme/
世界の経済指標⇒ https://www.moneypartners.co.jp/market/schedule/
※)スイングトレードでは経済指標を先行指標としてはあまり用いりませんが、参考までに!
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まとめ
先行指標は深く時間をかけて分析する必要はない。個々のトレードの時間軸からある程度の日柄を考慮して「買い目線で行くか?」、それとの「売り目線で行くか?」くらいでちょうど良い。
ただし、先行指標の大きな下落時には、寄付きでの売り決済も必要になってくる。
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