点と点を結ぶトレンドラインを使った買い方として最初に学ぶのがトレンド転換からの売買です。
このトレード方法は、数日間トレンドが続いた株価が逆の方向へと転換してくるところに
トレンドラインと言われる線を引き株価が転換するタイミングからトレードを行う方法です。
少々解説は長くなりましたが、実践のトレードではではとても分かりやすい売買方法です。
(トレンド転換のトレードについては図解にて後述)
さて、今回の内容は、その比較的短期売買であるローソク足のレベルで考えるトレンド転換ではなく、
少し長めの売買期間であるチャートレベルで考えるトレンドラインについて解説していきます。
読者の方から見ると、
これは「トレンドラインではなくパーテーションではないか?」
と思われるかもしれませんが、呼び方は何でもいいです。
当然ですが、呼び方よりも、実践において、
あるラインがどこに引けて、そのラインが相場でどのような意味を持っているかを理解することの方がトレードには必要であります。
チャートレベルで考えるようなトレンドラインは機関投資家が売買サインとして判断する場合があり、
そのとき我々個人投資家も彼ら機関投資家に追随するような形からトレードを行うに越したことはありません。
すなわち、機関投資家が実際に見ているトレンドラインが我々個人投資家にも見えて分析できるようになることが目的となります。
なかなかチャンスは少ないですが、強い売買サインであるため、見逃したらもったいないですよね。
但し、トレンドラインの本当の見方が出来ていなければ、
せっかくチャンスがやってきても見逃してしまうことになりますので、機関投資家が意識するトレンドラインについて一緒に学んで行きましょう。
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トレンドラインとトレンド転換
上の画像は日経平均株価チャートです。
このチャートから比較的短期売買であるトレンドラインを引きますと、下図のように引けると思います。
↓ ↓ ↓
チャートがきれいだとトレンドラインもきれいに引けますね。
すなわちトレンド転換からの売買がやりやすくもなる訳です。
では、他にもトレンドラインが引けるか考えて見ましょう。
上図のようなトレンドラインからは、売りのトレンド転換として、特に株価上昇後の売り決済などに使われます。
上の2つの画像から、まとめますと、
これがトレンド転換からの売買でありトレードの基本となります。
参考記事▼
プロが見るトレンドライン
そして、ここからが本題です。
更に有効なトレンドラインが引けるかチャートを見て考えてください。
ヒントは、
ローソク足のレベルで考える短期的なトレンドラインではなく、もう少し大きな視点で考えるチャートレベルのトレンドラインです。
↓ ↓ ↓
少し長めの期間でチャートを見ますと上図のようにトレンドライン(またはパーテーション)を引くことが出来ます。
このトレンドライン、よく見ますと、かなりきれいに3つの初動(小山)の高値同士から結ばれているのが分かります。
株価は3つ目の初動でトレンドラインに丁度ぶつかり反転しています。
「これは、偶然きれいに引けてしまったのでしょうか?」
実際どうだったのかは、投資の世界ですので断定はできませんが、
重要な意味として、このトレンドラインを軸に株価が反転することで
投資家の間では売りのサインとして捉えられたことが分かりますでしょうか?
これが、実際に機関投資家やセミプロがみているトレンドラインであり、
(失礼な言い方ですが)初心者や勝てないトレーダーがなかなか気づかない売買サインなのです。
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チャートレベルのトレンドライン
ここで相場をテクニカル分析しますと、
日経平均株価は上向きの75日移動平均線を上抜けした以降は上昇相場となりましたが、
株価上昇後、売りのサインである幅の広いボリンジャーバンド+2σ付近で株価は推移し、同時にMACDのヒストグラムも下にへこみ始めています。
さあ、売り気配が一気に高まって来ています。
どうしましょう!
しかし、
- 「どこで売り(決済)を仕掛けるか?」
- 「とりあえず持ち株の半分を利益確定しようか?」
もしかしたら、
- 「決済後に高値更新してくるのではないか?」
投資家トレーダーとして色んな思惑が出ますので、なかなか売るタイミングが難しいのは当然です。
そこで、少し大きな視点から相場を考え、初動同士でトレンドラインを引きますと、
丁度株価はトレンドラインにぶつかりきれいに反転しているのが分かります。
これが機関投資家が意識する売りのサインです。
このように中長期間のチャートレベルで相場を考えた場合、
日経平均株価のような全体相場であっても、意外と強い売買サインを出していることがあります。
機関投資家共通の売買サインを読み取る
特に、機関投資家や外国人投資家は、個別銘柄であれば、その資金力から株価が動いてしまう場合があり、
彼らは絶えず全体相場が
- 「買い相場なのか?」
- 「売り相場なのか?」
相場に乗り遅れないよう判断することが求められます。
彼らはこのようなトレンドラインからの売買サインを見ている場合があるのですから
我々個人投資家も彼ら機関投資家と同じような考えで投資を行っていくことがベターと考えるべきです。
株式投資の教材では、
『資金力のない個人投資家は、資金豊富な機関投資家や外国人投資家のような株価を動かすほどの力のある投資家と同じ方向にトレードすることが必要』だと書かれていますが、
実際のトレードでは個人投資家として、機関投資家の動向を読み取ることは難しくもありますよね。
短期売買のトレンド転換だけではなく、中長期間からトレンドラインを引くことで
プロの投資家によって意識されているような売買のサインを読み、
機関投資家と同じような相場観を個人投資家が持つことが出来るのです。
また、このような売買サインがチャートから読めるようになると
トレンド転換からの売りよりも一足先の売りから利益を確保することが可能となります。
トレーダーの利益の決め手
「トレーダーとして、このラインの意味するところが理解できるかどうか?」
これが、投資・トレードの決め手になる場合があります。
このようなきれいな売買サインはなかなか出てきませんのでチャンスは少ないですが、
もし機関投資家が意識していると思われる売買サインが出てきたら彼らに追従することが個人投資家にとっては必要ということです。
しかし、その前に中長期間で有効なトレンドラインを引けなければ意味がありません。
そのために日頃から過去のチャートにトレンドラインを引く練習をしてみてください。
だんだんと有効なトレンドラインが理解出来るようになってきます。
その結果、相場を見ていれば機関投資家のようなプロから意識された売買の指標として
トレンドラインが見えて来ることがありますので今回の記事内容はそのヒントとして考えてください。
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