『パーテーション理論』支持・抵抗線とブレークでのトレード手法

 

パーテーションはその言葉の通り「仕切り・区切り」という意味からチャート上ではその仕切りであるパーテーションを軸に売買をする指標として考えていきます。

 

投資における一般的な指標である移動平均線やボリンジャーバンドなどが独自の計算方式による平均値であるのに比べ、

 

パーテーションは実際に過去の相場において投資家から何度か意識された値段を真横に引いたラインとなりますので、株の初心者であってもチャート上から見ても分かりやすく、また比較的売買もしやすい指標です。

 

特にパーテーションブレイクからの買いはその一例となります。

 

パーテーションは投資家の売買心理が最もよくチャート上に現れている指標です。

 


スポンサーリンク


スポンサーリンク


 

 

 

パーテーションの考え方としてチャート上に真横の細いラインとして引きますが実際の指標としての目安としてはラインの太さとして細いラインではなくベルトのようなやや太めのラインとして考えていくと効果的です。

 

また、ラインを引く際には、ローソク足の終値ではなく高値同士、安値同士を引くことになります

 

支持線・抵抗線

 

 

上図は日経平均株価日足チャートです。投資家から意識された値段約19.650円位でパーテーションが形成されています。

 

このとき株価はパーテーションを下から上になかなか抜けられていないことが分かります。
(※チャートソフトからトレンドラインを引くツールを使いshiftキーを押しながらラインを引くと真横にひけますので参考にしてください)

 

次は株価がパーテーションを上に抜けた後、株価に対してパーテーションが今度はどのような働きになっているか見ていきますと、

 

 

パーテーションは、過去の相場において投資家・トレーダーから何度か意識された値段を真横に引いたラインであることを話しましたが、その後の株価の推移によりパーテーションに対する指標としての捉え方が変わって来ます。

 

それが、パーテーションにおける支持線・抵抗線と呼ばれるものです。

 

(サポートライン・レジスタンスラインとも呼ばれます。またこの後説明しますパーテーションブレイクからの売買はこの支持線・抵抗線の性質をうまく利用したものとなります。)

 

この支持線と抵抗線はその後の株価の推移によって支持線が抵抗線に代わる場合、逆に抵抗線が支持線に代わる場合があります

 

一般にこのような変化を【支持抵抗逆転】と呼ぶことがあります。

 

今回は抵抗線であったパーテーションに対して株価は上に抜けることでパーテーションが支持線に代わり株価を下で支える働きに転じてきます。

 

パーテーションの基本は下のラインが支持線、上のラインが抵抗線になり、その後株価が抵抗線を上に抜けるとその抵抗線が支持線となって株価を支え同時に上値に抵抗線が形成されるようになります。

 

これらの変化にチャート上から理解できるようになるとパーテーションの理解が深まっていき売買でも生かせるようになっていきます。

 

 

【応用】

 

株価はパーテーションを抜けるとパーテーションブレークとなり、その後抜けた方向へと推移しやすくなる傾向があります。この株価とパーテーションの性質を利用した売買を解説していきます。

 

 

パーテーションブレイクからの買い

 

 

 

抵抗線であるパーテーションに対して株価が下から上に抜けたときに買います。

 

パーテーションを形成するローソク足の高値が949円なので、株価が1円高い950円以上になったら買います。

 

ロスカットは「パーテーションの高値949円以下なったら売る」に設定します。

 

このように買いの値段とロスカット値が近いことでトレードのリスクを最小限に抑えることが可能になるのがパーテーションブレークのメリットになります。

 

デメリットは比較的に簡単にトレードできますが、基本的にはブレークと呼ばれるようにその後の上昇への継続の方はなかなか難しい局面がある場合が多くそのためブレークした後には早めの売り決済による利益の確保やロスカットを必ず守ることが重要になります。

 


スポンサーリンク


スポンサーリンク


パーテーションと株価の性質

 

 

パーテーションブレークが起こる要因として株価がパーテーションに対して何度か当たってくれば当たるほどにブレークしやすくなります。

 

その当たる回数の目安としてトレーダーの間では「株価が4回以上パーテーションに当たってくると比較的抜けやすいのではないか」と言われています。

 

あくまでも目安であり必ず実行されるものではありませんが「4回以上当たってくれば抜けやすくなるだろう」というのが1つの見方となっています。

 

 ブレークダウンからの空売り

 

重要

株価と下降とパーテーションの性質

 

 

株価がパーテーションを上から下に割ったとき空売りから利益を狙います。

 

この株価の下降トレンドの勢いとパーテーションの性質を使った比較的短期間での利益確定を狙う手法です。

 

そのためよくチャートを確認してブレークからの空売りを行うといいでしょう。

 

空売りや下降トレンドの勢いについての解説は《空売り》こそ、勝ち組トレーダーとして生きていく最強な理由(わけ)!が参考になります。

 

ポイント
特に株価が支持線を上から下へと割る場合についてはブレークする前に支持線辺りで数日間の持ち合いが発生した後にブレークすると更に下降の勢いがつきやすく早い時間で次の支持線迄株価が推移しやすいという場合がよくあります。

 

ですので、逆に買いでポジションを保持している場合はブレーク後に大きな損失につながる場合があるので※注意が必要です

 

週足・月足チャートのパーテーションを使った中長期投資

 

 

中長期の投資の場合週足・月足チャートからパーテーションを引くことで指標となります。

 

特にファンダメンタル分析の投資家がチャートを見る場合、トレンドラインやこのパーテーションを引くことで分析を行っていたりします。

 

まとめ

 

 

パーテーションは過去の相場で実際に意識した値段を真横に引くことでチャート上からは非常に分かりやすくまたパーテーションブレークを使ったトレードは初心者でも比較的簡単に行うことが出来ます。

 

しかしチャート全体を理解していないと、パーテーションをうまく引けない場合や、また投資家から意識された値段でないパーテーションを引いたりする場合があります。

 

※)日頃からチャートを使って多くのパーテーションを引く練習が必要です。

 

また、売買をするときには定まった値段でのトレードとなりますが、普段チャートからパーテーション見ている場合には、

 

あくまでもベルトのような“大体このくらいで意識された値幅であるパーテーション”という形で意識すると細かい値段にとらわれずに全体像を考えることが出来ます。

 

そして、いざ売買を行う時には、意識されたローソク足の高値を抜けたら買っていくなどのトレードを行うといいでしょう。

 


スポンサーリンク


スポンサーリンク


 

“『パーテーション理論』支持・抵抗線とブレークでのトレード手法” への2件のフィードバック

  1. はじめまして、リアンと言います。
    ブログランキングからこのサイトにたどり着きました。

    サポートラインとレジスタンスラインの概念は知っていたのですが、
    どう使えばよいのかわからないところでしたので、
    この記事のパーテーションラインを使った方法、参考になりました。

    参考になりましたので、応援させていただきます。
    ありがとうございました。

  2. 株原則 より:

    リアン様

    お役に立ててうれしいです。
    貴重なご意見どうもありがとうごさいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください