株式には、主に指値注文、成行注文、逆指値注文の3つの注文方法がありますが、デイトレーダー、スイングトレーダーとして逆指値注文は特に必須となります。
この3つの注文方法にはそれぞれメリット、デメリットがあり、成行注文と指値注文のデメリットを補ってくれるのが逆指値注文です。
また、逆指値注文はトレードでは最も使う注文方法となりますのでこの機会に理解して実践のトレードにおいて効果的に使えるようになることが目的となります。
トレードでの利益とは指標分析からのみ生み出されるものではありません。
他にもメンタル面なども重要ですが、もう1つ利益を占める大事な要素が注文管理になります。
トレードとは「どこで買ってどこで売るか?」この一言に尽きると言っても過言ではありませんが、この売買の効果を上げるための注文方法、中でも1番重要なのが逆指値注文です。
実は指値注文においてあるオーダールールが存在することで、今の株価よりも高い値段で株を買うとき指値注文を行ってしまうと、指値した値段より安く株を買うことになってしまいます。
これを避けるために逆指値注文が存在します!!
ですから、現代のようにトレンドフォロー系のトレーダーが増えているなか、やはり逆指値注文は覚えていかなければならないもののようです!
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Contents
今の株価より高く株を買う?
逆指値注文とは「今現在の株価よりも高く指定した値段で買うとき、また今現在の株価よりも安く指定した値段で売るとき」に便利な注文方法になります。
「?」
ちょっと理解に苦しむかと思います。なぜなら、株式投資は「今現在の株価より安い値段で買い、買った株価より高い値段で売って儲ける」と当然思うからでしょう。
確かに今現在のようなチャート分析型のトレーダーが生まれる前までは、ほとんどの投資家が長期の投資を目的とした売買を行っていたため、「株を安いときに買って高くなったら売る」ことを主体としていました。
しかし分析方法の時代の流れとして長期投資型のファンダメンタル分析から短期売買型であるチャート分析に移行してくるとトレードの方向性も
「株価は安く魅力的であっても、いつ上昇してくるのか分からないような株式に時間をかけて待つよりも、今上昇トレンドが出ている株式を買った方が最終的には利益を取りやすい」という方向に移行してきました。
そしてその上昇トレンドを買うトレーダーの考えに基づいた注文方法が逆指値注文になります。
株の買い方には主に2通りあります。1つは「逆張り」、もう1つは「順張り」です。
「逆張り」とは「株を安いときに買い高くなったら売ること」、「順張り」とは「株価が上がってきたら買う」ことを言います。
ですから、逆指値注文とは時代の流れとともに順張りトレーダーが効果的なトレードを行うために生まれてきた最適な注文方法になります。
次は「なぜ、(順張りと言っても)今現在の株価よりも高い値段で買うのか?」実際のチャートから理解していきます。
今の株価より高く株を買う理由!
チャート分析から株を買うには成行任せに買うことはありません。必ず指標のサインを見て買うことが基本になります。
特に上昇トレンド狙いの場合は今の株価よりも高い値段での買いから攻めていきます。
例えば、チャート上からの指標として基本である75日移動平均線やパーテーションを考えて行きましょう。
チャートから理解する
75日移動平均線と株価の関係は「株価は上向きの75日移動平均線を下から上に抜けると上昇トレンドを形成しやすい」になります。
この性質を実際のトレードで応用すると株価が上向きの75日移動平均線を下から上に抜けたら買いますので、今現在の株価よりも高い値段で買って行くことになります。
もう1つパーテーションを使った例から順張りを説明しますと、パーテーションと株価の関係は「株価はパーテーションを下から上に抜けると上昇しやすい」になりますので、
この性質をトレードで生かすと「株価がパーテーションを下から上に抜けたら買う(パーテーションブレークと言います)」になり今の株価よりも高い値段で買って行くことになるのです。
順張りトレードが指標のサインから今の株価よりも高い値段で買って行く理由が分かりましたでしょうか?
《指標のサイン見る⇒上昇トレンドを狙う⇒逆指値注文から買う》が基本です。
では次はなぜ逆指値注文を使うのかについて解説していきます。
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指値注文と逆指値注文の違いを理解する
株式の注文方法には、主に指値注文、成行注文、逆指値注文の3つの注文方法があることをお伝えしましたが、指値注文と逆指値注文の区別が出来ればトレード全体での注文方法を理解するに等しいと言えますので覚えていきましょう!
※ではまず指値注文から説明します。
指値注文の基本は「今の価格よりも安く買い、保持した株を今の価格よりも高く売るとき」の注文方法です。
トレード方法としては主に逆張りに相当します。
例えば「今現在株価100円の株式を今より安い値段である80円になったら買いたい」と考えた場合、80円に指値買い注文をします。
もしその後、株が下がり80円で買えた場合、今度は買った株価よりも高い値段、例えば120円で売りたいと考え120円に指値売り注文をします。
うまく行けば1株40円の利益です。これが指値注文の流れです。
ここまでは知っている方も多いと思いますが、この指値注文について付随するある売買ルールが逆指値注文と分ける明確な違いになります。
※次は逆指値注文についての説明になります。
今の株価よりも高い株価で買いますので、例えば今株価が100円の株式を120円で指標から買いのサインが出ているので120円で逆指値買い注文をします。
その後株を120円で買えたら今度はリスク回避のため損切を考えますので、ロス値20円として100円に逆指値の売り注文をします。(また140円で利益確定売りをしたい場合は140円で指値注文をします。)
これが逆指値注文の流れになります。
が…、ここでちょっと疑問が生じている方もいるかと思います!?
それは「今よりも高い値段で買う場合でも指値注文から行えないのか?」ということです。
確かにそうなのですが、指値注文の売買ルールとして、
※重要「指値注文した場合、指値の値段よりも安い値段であっても約定する」というシステムがあります。
例えば先ほどの指値注文の例から説明しますと、80円に指値買い注文していても株価が更に安い70円の場合でも70円で約定して買えてしまうのです。(逆に指値売り注文の場合でも指値した値段以上の株価でも売り決済は執行されます。)
これは証券会社が投資家に対して少しでも安い値段で買うことで利益率を上げるためのサービスのようなのですが、このシステムは先ほどの逆指値注文の例から説明しますと120円で買いのサインが出たので今よりも高い値段120円で指値買い注文した場合、指値よりも安い値段、120円以下で買いが約定してしまうことになるのです。
これでは指標からのサインの値段で買うことは出来なくなります!
そこで「※)今の株価よりも高い値段で買う場合いくらになったら買うという明確な値段を設定するために逆指値注文がある」のです。
逆指値注文を使って時間を節約する!?
日中ザラ場を見ることが出来ないサラリーマンなどのトレーダーの場合この逆指値注文を使うことで注文管理の質を上げることが出来ます。
特に株を保持している場合、損切(ロスカット)設定として逆指値売り注文を予め設定しておけば仕事中であっても急な株価の暴落などに対応することが出来ます。
夜仕事から帰ってきたら株価が大きく下げていても損切の値段で売りの約定をすることが出来ます。
また逆指値買い注文から予め買いのサインの値段で設定しておくことで株価が注文の値段に到達した場合には自動的に約定が行われます。
まとめ
- 【なぜ、今の株価よりも高く買うのか?そのために逆指値注文がある!】
- 【指値注文とは指した値段よりも安い値段であっても約定するシステムがあるので、逆指値注文が存在する。】
この2つのことを知ることで逆指値注文の理解が深まります。
また、指値・逆指値注文の区別がややこしくなったら、
- 指値注文は「今現在の株価より安い値段で買い、買った株価より高い値段で売る」こと
- 逆指値注文とは「今現在の株価よりも高い値段で買うこと、また今現在の株価よりも安い値段で売る(損切)こと」
と区別すれば注文に迷いが少なくなるでしょう。
※)PCやスマートフォンでのネット注文で間違いやすいのが桁の間違いに続いてこの指値・逆指値の注文です。
実際の注文画面では倫理上間違った注文をすると「~は執行されません」のような表示が注文画面に出る場合がありますが、倫理上間違っていないと注文はそのまま執行されますので注意が必要です。
最後に、何度も言いますが!
※)注意 特に今の株価よりも高い値段で株を買うときは必ず逆指値注文を行ってください!このとき指値注文をしてしますと指値した値段よりも安い値段で株を買うことになってしまします!!
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