株を買う前にはしっかり分析をしているが、いざ株を買うと株価は思っていた方向には行ってくれない、また努力してトレードを頑張ってはいるのだけれどなかなか成績ほうが思うように上がらない。このようにどうしても上手くいっていない投資家の方、私も以前は同じような経験をしてきましたので気持ちは大変理解しているつもりです。
しかし今の現状を打破すべく腰を上げトレードで更に頑張ってみようと意気込むよりも、まずはここで立ち止まって冷静になり株式投資の本質について深く理解することでトレードの向上に繋げ、これからも続くであろう長いトレード人生において読者様の底力となっていただけるようなことがあれば幸いです。
ところでトレードはルール通りしっかりやられていますか?例え、買っても負けてもです。【勝つも戦略、負けても戦略】と言われるようにトレードはルール通りにおこなうことが大前提です。もしトレーダーとしてルール通りにトレードをされているならこの記事は有益になっていただけるかと思います。
スポンサーリンク
“ゼロサムゲームとは?”
さて、株のトレードとはゼロサムゲームです。ゼロサムゲームとはゲームに参戦したどちらか一方が勝利し、もう片方は敗者になるゲームのことです。株のトレードは株を売る側とその株を買う側がいてはじめて売買が成立します。そして、その後株価が上昇すれば株を買った方に利益が与えられ売った方にはその分損失が生じます。
このゼロサムゲーム、野球やサッカーなどのスポーツ、また柔道、相撲や他の格闘技なども勝者と敗者に分かれることから同じゼロサムゲームになります。
しかし、同じゼロサムゲーム、そのゲームの内容によって参戦者の実力が比較的早く現れやすいゲームと、そうでなく実力がはっきりとわかるまでにどうしても時間を要するゲームが存在することを理解して頂きたいと思います。ここがとても大事なことでありこの記事において重要なテーマとなります。
“確実性のないものに投資をする”
例えば、サッカー。70%の実力のチームと30%の実力のチームが対戦したとします。この場合70%の実力のチームが勝利する確率は70%になります。そしてゲーム結果だけではなくボール支配率、攻め具合などの試合内容もやはり70%の確率で優位になってくるでしょう。
では1対1の勝負である柔道の場合。70%の実力者と30%の実力者が対戦したとします。この場合もやはりサッカーと同じような結果、また試合内容となるでしょう。
たまに実力に反した予想を覆すような結果や試合内容を残す場合もありますが、だからこそ“番狂わせ”という言葉があるようにめったに起こらないということでもあります。スポーツや格闘技は試合が始まればお互いの実力差は早い段階で試合内容にも結果に現れやすいと言えます。
そしてトレードはどうでしょう?
サッカーや柔道のときと同じように70%の実力のトレーダーと30%の実力のトレーダーがマーケットを通してトレードをしたとします。もちろんお互いのトレーダーは実力相応の分析をしてそれぞれ株を買うとします。そして70%の実力のトレーダーはA株を買い30%の実力のトレーダーはB株を買ったとします。その後B株は順調に上昇して希望価格に到達しましたので売って利益を得ることが出来ました。しかしA株の方はというとなかなか上昇せずに結局は下降してしまいロスカット(損切)になってしまい損失を出してしまいました。
このようなこと、株式投資・トレードの世界では当たり前のように起こります。なぜ実力に反するような結果が相場では生じるのでしょうか?分かりますでしょうか?
それは株を買うという行為が実は《確実性のないものを買う行為》そのものだということだからです。株というものはどんなに分析をしても確実性はないものなのです。ですからマーケット上ではすぐに実力が結果として現れづらい訳です。
しかしそんな相場であっても投資の世界にはプロのトレーダーが存在していることも事実です。彼らは何度かの勝ち負けを多く重ねても最終的には利益を上げています。彼らも株を買う時は他のトレーダーと同じように確実性のないものを買うという同じ条件でのスタートラインから株を買い始めています。
ではなぜプロのトレーダーは最終的に利益を上げられるのでしょうか?
“トレードの本質を理解する”
それは何度もトレードを繰り返すことでトレードの結果がだんだんと本当の実力に近づいていくからです。逆に言えば(どんなに分析をしても)株という確実性のないものを買う以上、トレードの本当の実力とは何度も何度もトレードを繰り返し時間を要することでしか見えては来ないと言うことなのです。サッカーや柔道などの試合とは違いトレードはマーケット上において実力がすぐには現れづらいということなのです。
どちらかと言えば試合の前から実力に応じた確実性を見つけやすいスポーツや格闘技と違って、予想のつかない株式投資からトレーダーの本当の実力が成績として如実に現れてくるにはどうしても必要になってくるのが“時間”であることがお分かりいただけたでしょうか?
まれに全くの株式投資の素人が株で大儲けなんて話ありますが(※注意 全く推奨しておりません)、本当の実力がまだ現れづらい短期間での大きな勝利の場合が多いようです。逆にスポーツや格闘技の世界では実力のない者が早い段階で勝利を収めることはほとんどありません。
株式投資はビジネスと同じです。ビジネスでもやはり長く携わっている方に最終的には軍配が上がり易いです。もし、トレードの勝者となりたいのであれば、株式投資を長く続けること、この原理原則の考え方こそ、報われる努力の方法の1番の近道と言えるのではないでしょうか。トレードのルールを厳守し分析という努力をけっして惜しまず長期のスパンで投資を考えることは大事なことのようです。
「確実性のない株を買う」という株式投資の本質を理解していたとしたら日々の相場に対し株価が上がっても、そして下がっても一喜一憂することが全く意味のないことに気づくことが出来ると思います。そのとき、あなたは「もう既に普通の投資家ではない」存在となっていることでしょう!
トレードで報われる努力の方法?
それはルールを厳守しトレードを長く続けることと言えるでしょう。
▼ こちらを”ポチっ”とクリックして頂けますと今後の励みになります!
株式初心者ランキング
スポンサーリンク
コメントを残す