以前から、アメリカのニューヨークダウ平均チャートがほとんど窓を開けて寄付きづらいと語られてきましたが、ここ最近はどうでしょう?チャートを見ますと結構「窓を開けている」ではないでしょうか。
日本の東証とニューヨークダウ平均の市場ではそれぞれ寄付きから始値を決定する売買方式が違うため、「日本株は窓を開けやすく」、「ニューヨークダウ平均は窓を開けづらい」と言われてきましたが、それでも、(あくまでも主観ですが)トランプ氏が大統領に就任した辺りから窓が開けやすくなってきたかと思います。
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価値や相場は資金力のある投資家が決める
トランプ氏は非常に個性が強いと言いますか、まあアメリカの大統領はみんな個性が強いとは思いますが、それでもトランプ氏はあらゆる角度から見ても賛否両論を巻き起こす稀有な大統領であることは確かなようです。
そんなトランプ大統領ですが、2016年11月08日の大統領選挙前までは、対立候補の”ヒラリー・クリントン氏の優勢が伝えられると世の安堵感(?)”からかアメリカの株式市場は安定した株価の推移が起きていましたが、”トランプ氏の優勢が伝えられると逆に世の不安感(?)”からなのか株価の不安定さや下降を招いていました。
しかし、どうでしょう、選挙の結果、第45代アメリカ大統領がトランプ氏に決まると、株式市場は今まではマイナス材料として扱っていたトランプ氏に対して手を返すように好材料として迎え入れ市場はいっきにトランプ氏に対してゴーサインを出してきたのでした。
その結果ニューヨークダウ平均は大きく上昇をして1ドル20000円台を超えてきたのです。
このようなニューヨークダウ市場を考えますと、投資家は八方美人と言えますでしょうが、これが投資ビジネスと言われればそれまでの話です。
よく企業の価値と株価に相違があるように、相場では資金力のある投資家がその価値を決めるようです。
ニューヨークダウ平均はトランプ大統領の誕生により大きく上昇を果たしましたし、株価上昇による相乗効果は想像以上のものであることは確かなことです。
NY・ギャップアップ・ダウンのトレードへの影響
さて、ニューヨークダウ平均の窓の話に戻りますが、最近はけっこう開き始めていますが、実際、窓が開く過程として寄付きでの始値が前日に比べてどのくらいギャップアップ(前日の終値に対して株価上昇で寄付く)、もしくはギャップダウン(前日の終値に対して株価下降から寄付く)しているかが問題です。
なぜなら、持ち越し株を保持している場合、この始値でのギャップの値幅に比例してそれだけで投資家の損益が決まってしまう訳です。
今まではこのギャップが少なかったので、投資家は寄付きから慌てることはなかったと思うのですが、今後はこのギャップが生じやすくなれば寄付きからでもトレードをしていかなければならないかも知れません。
少なくともギャップダウンから寄付けば値幅に応じて持ち株の半分を決済したりしなければならなくなるでしょう。そのようなことが起きてくればやはりニューヨークダウ平均のトレード内容も変化してくることでしょうし…。
日経平均株価の窓についてですが、元々窓を開けて寄付きやすい相場です。それは相場が休んでいる間に海外からの影響を受けやすいためです。
我々日本人が寝ている時間帯に日本株に影響を与える先行指標であるニューヨークダウ平均の市場が営業しています。
日本の市場が始まる約2時間位前にニューヨークダウ平均が終了しますのでニューヨークダウ平均の余韻がまだ残っている間に日本の市場が始まる訳です。
影響を受けない訳がありません。また、影響を受けやすい先行指標としてはドル円為替相場が現在では1番強いと言えます。
ローソク足の「窓」についての解説はこちら(⇒ http://kabu-gensoku.com/text/window-open/)
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