投資において最初につまずくことが、
メンタル面では『損切りができないこと』
そして、売買では『それぞれが違うサインを出す複数の指標に対して、どのような判断基準からトレードしたらよいのか…?』
ということだと思います。
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指標とは相場では相反したサインを出すもの
トレードの基本である75日移動平均線とは、向きが上向きならば上昇相場と考え、株価が上向きの75移動平均線を上抜けしたら株を買うサインだと教えられます。
しかし、実際にトレードは75日移動平均線だけで行うものではなく、またそれだけで勝てるものでもありません。
指標はそのほかにたくさんあり、同じ移動平均線においても25日移動平均線、5日移動平均線もトレードでは重要な指標です。
そこで75日移動平均線は上向きで買いのサインを出していても25日移動平均線は下向きで売りのサインを出しているということが相場では実際に起こってくるのです。
そのようなことから、投資を始めたばかりのトレーダーは移動平均線だけではなく指標からの相反するサインに対して売買の判断が行なえず、結果、トレードにつまずいてしまうのではないでしょうか?
しかし、どうでしょう。元来、投資とは、株でもFXでも確実性のないものです。
当然、未来を予想する指標も悲しいかな、確実なものはありません。
よって相場ではそれぞれの指標が相反する売買のサインを出してくるというわけです。
ですが、トレーダーとしてそのような相場の中でもトレードを行わなければならないことも事実であります。
そのためにも、どこかで売買の判断基準を設けなければいけません。
そこで、重要になるのが指標の優先順位を決めること、そして指標を削ること、この2つになります。
優先順位とは、分かりやすいと思います。
あくまでも投資の三大指標である日経平均株価チャート、75日移動平均線、そしてダウ理論を優先させるという分析方法です。
では指標を削るとはどのような意味のことでしょうか?
分析の極意であり最も難しいのが『指標を削ること』
音楽では編曲家を志した場合その成長過程において最初につまずくことが、「(編曲では)音をうまく重ねるよりも音を如何に削ること」だと、以前聞いたことがあります。
プロを志したアマチュアの頃なら色々な楽器から音を重ね試すことで編曲やアレンジの作業も楽しく、そして毎日が発見の連続でもあるかと思います。
しかし、あまりに多くの楽器から音が重なれば肝心のリスナーにとってその音楽はうるさく感じるだろうし、伴奏がメロディーそのものを邪魔することになってしまうかも知れません。
これでは編曲作業が個人の満足で終わってしまいます。
音楽は作品としてあくまでも全体的なバランスが大事なことです。
ですから多くの音を重ねて試行錯誤をしても最後には全体のバランスを考えて音を如何に削るかという作業が編曲では重要でありまた最も難しくもあるようです。
これは投資においても全く同じことが言えると思います。
前述のように多くの指標をかき集めてもそれぞれが違う売買サインを出して来るのが相場です。
ですから、そこでトレーダーとして、数ある指標から分析をして、優先順位を決め、そして選別から外れた指標を「最後に捨てる」決断をしなければならないということです。
これが指標を削るということです。
プロトレーダーの分析内容がシンプルな理由
実はプロトレーダーの使う指標や分析内容が、至ってシンプルだと言われる所以もそのような優先順位と絞り込みによるものかも知れません。
但し、プロトレーダーは過去に多くの指標を相場で試し失敗もまた多く重ねることで最終的にシンプルな分析方法にたどり着いているケースが多いということも理解してください。
すなわち、多くの指標を理解はしているが経験則から使う指標は数少なく、よって表面上では分析方法がシンプルに見えるということなのかも知れません。
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