『三尊天井』の見方・売り方 グランビルの法則とダウ理論の関係

 

三尊天井(ヘッドアンドショルダー)は相場で起こりやすいチャートの形であり、売買でも使える効果的な指標となります。

 

見方としては中長期間上昇していた株価の勢いが減速したとき上昇の最終的な局面において起こりやすいチャートの形が三尊天井です。

 

売買ポイントはネックラインが基本ですが、パーテーションブレイクを利用した買い、またダウ理論を使った組み合わせでは下降相場へと向かう逆張りでのトレードを行うことが出来ることから投資家・トレーダーとして三尊天井の理解は身に付けておきたいものです。

 

すべては大きな視点から見た相場観から三尊天井を考えることにより「売りか?」「買いか?」のトレード手法が異なります。

 


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三尊天井の形が現れる条件としては株価が中長期間に渡り上昇後に崩れ始めるときに起こります。

 

株価が更新していた高値を更新できなくなったとき(ダウ理論上昇の崩れ)、全体相場的には株価に勢いが減速し始めるグランビルの最終局面において現れやすくなります。

 

グランビルの法則では“株価は3回の上昇の山の形成を目安にその後は下降相場に入るだろう”という考え方ですが、相場全体がまだ上昇相場であればグランビルは3回では終わらずその後4回、5回と山を作りながら更に上昇していくことがあります。

 

そのようなとき株価上昇の最終局面を見る目安として前の高値を更新できなくなったときが最初の判断基準となりチャートの形として三尊天井を形成しやすくなります。

 

ですから三尊天井を考えるときは、優先順位として大きなチャートで見るグランビルの法則を見ることが必要となります。

 

株価上昇の最終局面であればその後下降相場に入りやすいだろう”という意味から三尊天井の売買は売り決済や空売りを基本に考えていきます。

 

三尊天井の売買

 

三尊天井での損切(ネックライン)

 

 

 

まず、三尊天井を利用した損切の方法です。もし株を買っていた場合、最終的な売り決済を考えるのであればこの三尊天井の形を利用できます。

 

損切(ロスカット)の目安は株価が前の高値を更新できず、その後、前の安値(ネックラインとも言います)を割ったときになります。

 

補足)どこで株を買ったかにより利幅は違ってきますが、株を買った後の売り決済として分散利確を行い最後の建玉を三尊天井を使い売ることが出来ます。少々リスクのあるトレード手法ですが、最終的な決済ポイントとして三尊天井を使うことも1つの手段です。

 

 

三尊天井からの空売り

 

三尊天井の売買は空売りが主な手法です。

 

1つ目の空売り方法としては、前回での損切(ネックライン)の売り決済のポイントで同時に空売りを仕掛ける方法です。

 

グランビルの最終局面を確認した上で前の高値を更新できず三尊天井の形を作り前の安値を割ってきたら空売りを仕掛けます。

 

損切ポイントは“のネックラインを株価が上に抜けたとき“が良いでしょう。

 

 

ダウ理論を使った逆張り

 

 

 

ダウ理論を使うことで逆張りの空売りが行えます。

 

空売りを仕掛けるポイントはローソク足のダウ理論下降が成立したときになります。この場合リスクもありますので、売買は控えめにしましょう。

 

損切ポイントは前の高値を更新したとき(ダウ理論上昇成立)になります。利食いは75日移動平均線を割ったときなどが良いでしょう。

 

 

小さな三尊天井はパーテーションブレイクの狙い目

 

 

三尊天井の形ではあるけれど形を形成している日柄(期間)が短かったり、また全体相場がグランビルの法則の最終局面ではないまだ上昇相場中であると判断したときは空売りを避けパーテーションブレイクの買いを狙うことが出来ます。

 

パーテーションを抜けたら買い損切ポイントを買った値段に設定することでリスクを避けたトレードが行えます。

 

パーテーションブレイクについての解説はこちら

まとめ

 

 

三尊天井の形を見つける方法としてまずは相場の全体像を見ることです。

 

グランビルの最終局面であること、そして前の高値の更新がせれていないこと、この2つの要素を確認することです。これら2つを確認できてはじめて三尊天井を使った売買が可能となります。

 

そのとき更にダウ理論を使うことで逆張り的な利益を狙えるチャンスとなります。

 

今回の内容は第3部 ダウ理論・実践/応用編『プロの投資家の【暗黙のルール】』から三尊天井(ヘッドアンドショルダー)からのダウ理論を使った空売りにもアップしていますので参考にしてください。

 


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