日経平均株価、現在下降中ですので、今は「株価の押しを待つ」といったところが投資家共通の思いではないでしょうか?
しかし相場を分析すると上昇・下降、ともに強めの指標を出してきています。
ですから、「押し」を待ちながらも株価が反転せずにずるずると下降していく場合も当然想定しなければなりません。
では現在の日経平均株価を分析します。
まずは、75日移動平均線は上向き、ダウ理論は全体チャートで見ると上昇成立中、一目均衡表は三役好転中です。
これだけ揃えば上昇相場と定義されてもいいと思います。
では下降相場のサインを出している指標を掘り出しますと、
大きなチャートで見たときのグランビルの法則は最終局面である3回目を終え4回目に突入しようとしています。
しかしなかなか今年の1月5日につけた前の高値を大きく超えられず、4回目が弱いです。
また今年に入ってから持ち合っているボトムライン18.800円~アッパーライン19.600円あたりをなかなか上に抜けきれません。
このアッパーラインを株価が抜けてこないと投資家は積極的には株を買ってこないでしょう。
そして今一番気になるのが、NYダウ平均チャートです。
ドル円為替相場が日本株の先行指標になる前、アベノミクスが始まる前ですね……、
その時は為替相場ではなくNYダウ相場が日本株の先行指標でした。
今ではほとんど日本株と連動していませんが、しかし最近NYダウ平均が大きく揺れたときは日本株にも影響が出始めているのが分かります。
そしてそのNYダウが大きく揺れそうなのが「(NYダウの)今のチャートの形」と言えます。
※ちなみに、「日経平均株価はダウ平均株価の上昇には連動しないが、下降には連動する」というが昔からよく起こりやすいです!
さっそくNYダウ平均チャートを見てみますと↓
まさにトランプ大統領の言動(!?)から強く上昇しています。
テクニカルチャート的には「バンドウォーク」と言われる強い上昇時に見られる相場です。
ボリンジャーバンドという「株価はバンド±2σ内に95パーセントの確率で推移する」という多くのトレーダーが愛用する指標ですが、この+2σを株価が上に押し広げる強い動きをするのが「バンドウォーク」です。
そのぐらいNYダウ平均の上昇率が強いわけですから、当然気を付けなければならないのが、このバンドウォークの終焉です。
その時大きな暴落があれば、日本株にも影響してくるでしょう。
ですからバンドウォークの終焉に備えることが重要になります。
テクニカル的には終焉の予兆として株価がバンドウォークをしながら上昇した後に数日間持ち合ったとき、
株価がボリンジャーバンド+2σから(右へ)離れていき5日間移動平均線を上から下に割るか、
(チャート図には出ていませんが+2σと25日間移動平均線のちょうど真ん中にある)+1σをこれまた上から下に割った時は注意です。
株価上昇の終焉のサインになる場合があります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
アキ
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