ローソク足のダウ理論
現在、日経平均株価は上昇の兆しを見せてはいるものの75日移動平均線を下へ割ってきています。
前回の記事(⇒ http://kabu-gensoku.com/nikkei-chart/20190513/ )では、
日経平均株価のポジションが上向きの75日移動平均線に接し、ボリンジャーバンド-2σの近くで推移していることから買いのチャンスでした。
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しかし、なぜ仕掛け方として『75日移動平均線に接している5/10のローソク足をリーチ足として株価が翌日以降にそのリーチ足の高値を上へ抜けたら買う』方法。
要するに、すぐに買いに走るのではなく、5/10のローソク足の高値を抜けてから買うことを提案したのか、それには理由がありました。
その理由は、ダウ理論です。
ダウ理論の見方には、「短い期間でローソク足の動きを見る方法」と、「中長期のチャートから見る」2つの方法がありますが、
今回は前者の見方、ローソク足を使ったダウ理論を定義しました。
(ローソク足のダウ理論の見方は簡単です。ここでは割愛しますが、こちらに分かりやすいようにまとめていますので、是非参考にしてください。
参考:【第1部 ダウ理論・基本編『プロの投資家の【暗黙のルール】』】⇒ http://kabu-gensoku.com/text/dowtheory-basic/)
「ローソク足の高値を抜けたら買いなさい!」の意味とは?
上のチャートを見てください。
日経平均はボックス相場で10日間の持ち合いを05/07に崩し下落していますが、その後どこまでローソク足のダウ理論下降が続いているか分かりますでしょうか?
答えは、05/13までです。
したがって、05/07から05/13まで6日間の日経平均株価は、ローソク足のダウ理論では下降相場と定義されるのです。
ですから、この下降相場中では株は買ってはいけないという結論となります。
では、話を戻しまして前述のように『買うなら05/10のローソク足の高値を抜けてから買うこと』を提案したのかといいますと、
そうした買いの仕掛け方をすることで、上向きの75日移動平均線に接してきたローソク足のダウ理論下降成立中が株価が『上昇成立に変わる』可能性があるからです。
(株トレードを教える学校などで「ローソク足の高値を抜けたら買いなさい」と講師から言われるのはローソク足ダウ理論下降中を崩れたところを狙うためです。)
私の説明が悪く、ちょっと小難しく感じるかもしれませんが、ダウ理論の基本を理解していれば話の内容は簡単に理解できます。
(⇒ http://kabu-gensoku.com/text/dowtheory-basic/)
日経平均が上昇しても
直近では、ローソク足ダウ理論下降成立を崩し上昇成立へと転換していますが、ここで気をつけていただきたいことがあります。
それは、『株価が75日移動平均線を下へ割ったということ』です。
今現在、75日移動平均線は上向きですから中長期間で考えると上昇相場であり、まだ買い目線ですが、
これから株価がその上向き75日移動平均線を上へ抜けて来ても『過去の直近の相場で株価はその75日移動平均線を下へ割った』という事実は頭に入れておいてください。
なぜなら、その事実とは『今後、株価が上昇しても再び75日移動平均線を下へ割ってきて下降相場になる可能性がある前触れ』という考え方もトレーダーの間では存在するからです。
過去の日経平均株価の例からですと↓
過去に上昇相場だった株価が、一度75日移動平均線を下へ割って来ると75日移動平均線の下側で暫く推移するという例です。
一目均衡表チャートを見ても
一目均衡表チャートを見ても日経平均株価は、上雲(赤雲)を一度下へ割っていますので、今後上昇しても再び下降し上雲を再度下へ割って来る可能性も考量します。
上昇を期待するなら、株価が完全に上雲の上へ抜けて来ることでしょう。
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日経平均が上昇したとき
日経平均が上昇した場合、最初に株価がぶつかるのが前回の下降相場で出来上がった大きなローソク足の窓です。
この窓の見方として窓の上下に引かれるラインがあります。
この2つのラインは株価の動きを妨げるパーテーションの役割があります。
小さなパーテーションですが、スイングトレードだけではなくデイトレードでは日足チャートを見るときの売買ポイントとしても使われますので覚えていても良いかと思います。
ローソク足が作る窓についてはこちらに書いていますので、是非参考としてください。
参考:【『窓開け・埋め』ギャップアップから”株の初心者”に分かりやすく解説】⇒ http://kabu-gensoku.com/text/window-open/
下向きになった25日移動平均線も上昇してきた株価を下へ跳ね返すこともありますので必ず動きを見ていきましょう。
日経平均株価は今後
- 上昇したら、下向きになっている25日移動平均線との兼ね合いに注意する
- 下降したら、空売りを行うことを考える。
となります。
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