高値更新銘柄を買う!『グランビルの法則』から儲けのポイントを図で解説!

 

マーケットにおいて株価が上昇している場面はたくさんありますが、それらを一般の方にも分かりやすいく伝えるため比較的報道しやすいのが高値更新やストップ高です。

 

今回の題材である高値更新とは前の高値を更新してきたことを指し、年初来高値更新や新高値をつけて来た際は、テレビや新聞、ラジオなどのメディアを通しニュースとして流れると多くの投資家が注目することで強いキャッシュポイントにもなります。

 

ですからトレーダーとしては積極的に買って行きたいところですが、実際には高値更新しても株価はそのまま続伸する場合と、そうでない場合があります。

 

一旦、株価は前の高値を更新して来ると何か目的を達してしまったかのように下降に転じてしまうパターンも多いので買いは注意が必要となります。

 

と言うことで、

トレードにおいて高値更新とは積極的に買って行く場所ではないことが確かなことなのですが、

 

しかし、それだけですと、

 

  • 「では、どの場合だと買ってはいけないのか?」
  • 「または買って行けるところは何処なのか?」

 

判断がしずらいと思います。

 

そこで今回の内容として、大きなチャートの視点から考えるグランビルの法則を使い高値更新時において

 

  • 『買いで注意すること』
  • 『逆に買うチャンスの場合』

 

をそれぞれ解説していきたいと思います。

 

グランビルの法則といいますと、直近のトレードでは使いづらい指標ということで一般には常時用いられることは少ないですが、

 

高値更新がグランビルの法則の山と直接関係していることから、それぞれの山の特徴を掴むことが高値更新の本質を知りトレードの上達への近道にもなります。

 

また、初心者の方が陥りやすい、高値更新のニュースから煽られ株を買うが、買ったと同時に株価は予想に反し下落をしてしまい、

結果「高値を掴まされた!」なんてことがないようにここでしっかり学び投資資金を守ることが出来るようになれれば幸いです。
 


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まず、「高値更新で買う」とはトレード上ではどのような場面なのかを理解してください。

 

トレードでは利益を上げるために銘柄に対し1度に資金を投入することはトレードのリスクを伴う場合があります。

 

そこで分散投資を使いチャート分析により株価が押したら買って行き、更に高値更新して来た時に買い増しすることで効果的なトレードを行っていきます。

 

この”真の順張り”と呼ばれる分散投資はプロの投資家なら誰しも使うトレード手法でもあります。

 

高値更新でのトレードは分散投資による買い増しする売買ポイント(または利益確定ポイント)であることを覚えてください。

(利益確定ポイントについて詳しくは後述)

 

株価はどこへ向かっている?

 

 

さて、株価とはどこを目標に向かって動いていると思いますか?

 

このようなことは投資家・トレーダーであってもあまり考えることはないと思いますが、

 

”トレンドの出ている”方向でしょうか?抵抗線”でしょうか?それとも、”企業内容に沿った株価”でしょうか?

 

どれも間違ってはいませんが、投資家の売買心理を考慮すれば、株価というのはやはり「前の高値を目指し高値更新を1つの目標として動いている」 と考えていいと思います。(下降相場であれば前の安値を目指します)

 

なぜなら、株式とはただ上昇するというだけではなく世間一般のニュースになりやすい高値更新によってその株式(企業)の価値を上げる一つの目安になるからです。

 

ですから、株価は前の高値を目指していくと考える訳です。

 

グランビルの法則

 

 

高値更新において買ってはいけないポイント、買っても良いポイントを見分ける指標がグランビルの法則です。

 

このグランビルの法則の特徴として、約6か月間から1年半を視野に相場の大きな流れを考えることが出来ます。

 

通常グランビルの法則とは上昇相場、下降相場ともに3回~4回ずつの山を形成し一区切りとするのが一般的な解釈となります。

 

高値更新とはグランビルの山で考えることが出来ますので、これから1回目(初動)、2回目、3回目、4回目以降の山についての特徴をそれぞれ解説していきます。

 

特徴を掴むことであらゆる相場に対するトレードの精度を上げて行くことを目的とします。

 

グランビルの法則の本質を理解する

 

 

上図の日経平均チャートは、3回の上昇の山を形成するグランビルの法則をよく表したきれいな日経平均チャートです。

 

しかし、この3回~4回の理論はあくまでも最大公約数的に考えた回数であり、同時にグランビルの法則を最も理解しやすいように設定された回数でもあります。

 

ですから、実際の相場では、株価は3回~4回の山を一区切りとするグランビルの法則通りにはなかなか推移しないのが現状でもあります。(このような解釈についてはグランビルの法則だけではなく他の指標についても同じように言えることです。)

 

グランビルの法則では1回目の山を初動と呼び、これは小さな山であり上昇も小さいのですが、続いて2回目が大きな山となり最も利益を狙う山とされています。

 

すなわち、トレーダーはグランビルの法則を考えた場合、この2回目の山を狙って利益を取りに行くことになります。

 

では、ここでまた同じ日経平均チャートを見てください↓

 

 

ひとつ、トレードで注意して覚えて欲しいことがあります。

それは、実際のマーケットでは1回目の小さな山である初動を終えた後に順番通り2回目の大きな山を迎えるかというと必ずしもそうではないということ。

初動時には、高値更新後に早い段階で下降してしまう場合も多いのです。

 

これでは1回目の山である初動に対し高値更新で株を買っても2回目の大きな山を迎えることが出来なければ損失を出すだけになってしまいます。

 

ですから、「初動は何度も繰り返されやすい」と考えることです。

 

初動を何度か繰り返すということは高値付近の値段でいくつかの山を作りやすいことを意味しますので、

結論として、「初動での高値更新時では積極的に株は買えない」となるのです。

 

初動を繰り返す理由

 

 

初動を何度か繰り返す理由として、投資家による株式に対する不透明感があります。

 

この不透明感が払拭できるようになると株式に資金が挿入され株価は上昇しグランビルの法則では大きな山となる2回目を迎えるのです。

 

例えば、長期間続いた日経平均株価の低迷はアベノミクスにより一気に上昇を果たし株価は8千円台から結果的には2万以上の値を付けることが出来ましたが

グランビルの法則2回目を迎えるまでは(今となっては意外ですが)何度か初動を繰り返していたことが過去の日経平均チャートから確認できます。

 

それだけ株価の大きな上昇には投資家からのエネルギーが必要とされるのです。
 


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グランビルの最大の山2回目を狙う

 

高値更新から買うことで大きく利益を狙えるのがグランビルの法則では2回目の山になりますが、この場合、高値更新と同時に買って行くことが出来ます。

またポジションを元々持っていれば買い増しをして行く売買ポイントです。

 

しかし、前述のとおり初動は何度か繰り返されやすく、また2回目の山と分かるのは残念ながら株価が強く上昇した結果分かるものです。

 

そこで2回目の山となりやすいチャートの形を検証していくと2回目の上昇前に以下のような指標サインを出していることがあります。

 

  1. 25日移動平均線が75日移動平均線に対し上抜けをして(ゴールデンクロス)更に両方の移動平均線の向きが上向き
  2. 3回以上続いた初動の高値にパーテーション(抵抗線)を形成し株価がパーテーションブレイクを行う。
  3. チャートレベルダウ理論上昇成立をしている

 

順に解説します↓

 

1. 25日移動平均線が75日移動平均線に対し上抜けをして(ゴールデンクロス)更に両方の移動平均線の向きが上向き

 

株価上昇時でよく見られるチャートパターンです。

グランビルの法則2回目を見ると、25・75日移動平均線がゴールデンクロス、共に上向きであることが多いです。

 

2. 3回以上続いた初動の高値にパーテーション(抵抗線)を形成し株価がパーテーションブレイクを行う

 

通称、支持抵抗逆転と呼ばれるパーテーションブレークです。

株価は投資家によって過去に意識された値段で抵抗線を形成しますが、株価が何度か抵抗線にあたってくると上抜けすることがあります。

 

また、支持抵抗逆転後は抵抗線が支持線へと代わり株価を下で支える働きをするのが特徴です。

 

3. チャートレベルダウ理論上昇成立をしている

 

少しでも強いポジションを取りに行く場合は、高値更新と同時にチャートレベルダウ理論上昇成立を狙って行きます。

(ダウ理論上昇成立とは、安値と高値がお互い切り上げている状態であり上昇相場と定義される指標です。ダウ理論の詳しい解説はページ最後にある「おすすめリンク記事」より検索できます。)

 

※他にも上昇サインはあり、また以上の指標サインが揃うことで必ずしも上昇するとは限りませんが、上昇の前兆としては多くのトレーダーが見ているところでもあります。

 

3回目の山

 

 

3回目の山は高値更新後に上昇して行くパターンがある反面、2回目ほどの上昇はなかなか望めないのが特徴でもあります。ですから、高値更新で買った後は早めの利確を心がけることがも必要となります。

 

長期上昇相場で4回目以降買っていくときの注意

 

 

グランビルの法則では3回~4回の上昇の山を形成すると、次は下降相場へ向かいやすいとされていますが、上昇の勢いが強いと、下降せずに5回以上の山を形成してくる場合もあります。

 

この上昇の山が続く限り、まだ買いを仕掛けるチャンスでもある訳ですが、そこで買う場合に注意することとして

直近の高値が前の高値を更新しているか?」を確認することが、長期上昇相場における高値更新時に買って良いかのポイントとなります。

 

なぜなら、上昇の山が続いていても高値更新ができなくなると、その後下降相場へと向かって行く可能性があるからです。

 

ですから、仮に株価が上向きの75日移動平均線抜けで買いのチャンスであったとしても直近の山が高値更新を成立させていなければ買いを控えることを考えるのです。

もうこの頃には75日移動平均線の向きも上向きからだんだんと横向きになってきていることもあります。

 

また、仮に株を買った場合、株価が上昇し利益が乗っても投資家によって意識されやすい直近の高値付近で決済することを考えていきます。(5. 前の高値を意識した利益確定を参考)

 

高値更新が出来なくなるということは、株式に対する投資家の興味が薄れることでそろそろ資金が抜かれ需給が崩れ始める一つの目安になっていくと考えていいと思います。

 

長期間上昇相場だった個別銘柄がそろそろ下降相場へと向かう1つのサインとして

「高値更新が成立しているか?」を売買の一つの目安としてチャートから確認することを行っていきます。

 

高値更新で買う注文方法

 

では、高値更新時での注文方法についての解説となります。

高値更新で株を買うには、前の高値よりも高い値段で買っていきますので、逆指値注文を使います。

 

前の高値の値段に対し1つ上の呼値(よびね)が○円だとしたら「○円以上になったら○円で逆指値注文で買う」となります。

 

 

上図のコロブラの場合ですと、前の高値が1236円なので1つ上の呼値「1237円以上になったら1237円で逆指値注文から買う」となります。

(約定のヒント:約定率を上げるためには株価が1237円以上になったら1240円で買うくらいの値幅注文でも良いでしょう)
 


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前の高値を意識した利益確定方法

 

 

前述したように、株価は前の高値に向かって推移することを考えると、買った株価が上昇したとき利食い(利益確定)するポイントとして前の高値を利用します

 

この場合、前の高値付近に指値注文を行いますが、すべてを利確せずに半分を分散利確するなどもよく使われる決済方法です。

 

株価が前の高値を目指し上昇しても初動時やグランビルの法則の3回目以降の最終局面においては、

前の高値を更新してもすぐに下降に転じる場合や、または高値付近で下降してしまう場合があることを考慮して先に利益を確保してしまう方法です。

 

これはトレード歴の長い高値更新の本質をよく理解したプロトレーダーが使う最も簡単な利確方法であり、同時にリスクを回避した売買方法でもあります。

 

実はデイトレードの分足チャートでもよく使われる利確方法でもあります。

 

まとめ

 

高値更新でのトレードはグランビルの法則から初動、2回目、3回目、4回目以降のそれぞれの注意点や買い方を理解していただけたと思います。

 

  • 初動:初動は何度か繰り返されやすいので高値更新での積極的な買いは控える
  • 2回目:上昇前の3つの指標サインを確認する
  • 3回目:2回目ほどの上昇は望めないので高値更新後は早めの利益確定も必要
  • 4回目以降:前の山が高値更新を成立しているかを確認して今後の相場観を読む

 

グランビルの法則の本質チャート図

 

今回の記事内容から『グランビルの法則の本質』を理解出来たら、再度下の図を確認してください。

 

 

最初に見た「グランビルの法則の基本チャート図」とはどのように違っているか分かりますでしょうか?

 

株価は上昇、下降いずれも一直線に推移せず山を形成しながらトレンドを作っていきますが、

そう考えると、株価上昇とはグランビルの法則のどれかの山に当てはまることから、

今回の内容をマスターできれば高値更新に関しては全ての相場において対応できることになります。

 

もちろん、今回の内容を読んだからといって、今後思い通りに行くほどトレードとは簡単なものではありませんが、

 

トレーダーとして少しでも勝ち組に入るためにこのグランビルの法則を用いたそれぞれの高値更新パターンは知識として覚えてください。

 

参考記事リンク

 

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