トレードで利益を出し続けるためには、
- 『トレードが上手なこと』
- 『資金管理が出来ている』
という2つのことが挙げられます。
今回は『トレードが上手なこと』について探っていきたいと思いますが、
その前に『トレードが上手』とはどのようなことを言うのでしょうか?
「分析がうまい」、「相場を読む力がある」等、まだまだ他にもあるとは思いますが、
投資家全体の解釈としては、やはり「利益を出し続けること」だと思います。
では、実際に利益を出し続けるにはどのようなトレードを行えばいいのかを探っていきたいところですが…、
実はそれが一番難しいのは百も承知なことでありその内容を記事にするには難しいでしょう。
ですが、トレードで利益を上げる前に、その前提として誰もが経験する
”トレードで勝てない”理由についてならある程度記事にできるような気がしましたので、今回はできる限り探っていきたいと思います。
多くのトレーダーが、悩み誰にも相談できず、コッソリ聞きたい”勝てない要因”をお届け出来たら幸いです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
Contents
「どこで買って、どこで売るか。」
トレードとは複雑なように見えて、結局は
「どこで買って、どこで売るか。」この一言に尽きると思います。
どちらも分析した結果、売買のサインからの判断によるものですが、
更に買いと、売り、どちらの方が難しいかと考えると、それははっきり売りの方と言えます。
というよりも、どこで売るかという売り方やタイミングによってトレードの利益は100%決まってしまいますよね。
買いよりも売りが難しい
さて、トレードは買うよりも売る方が難しいとされるある一例をこれから話していきたいと思います。
以前、私は株を教える学校に生徒として在籍し、そこで株式トレードを学びましたが、
プロである先生が実際に仕掛けている銘柄と生徒が仕掛けている銘柄がけっこう同じ銘柄であったりしました。
(先生は、普段仕掛けている銘柄を生徒に話すことはほとんどありませんが、授業のノリで、ときどきポロっと言ったりもしたんですね。笑)
ですから、当然生徒の方もプロである先生と同じように最終的には利益を上げているかと思われるでしょうが、しかし実際は必ずしもそうではなかったのです。
トレードとは株を「買って」、そして、「売る」だけですから生徒が勝てない原因とは、もうお分かりでしょう。
生徒は、買い方は良くても売り方に問題があったのです。
すなわち、先生は、分析によりどの株をどのタイミングで買ったらいいのかを、生徒に教えることは出来ても、どのように売ったらいいのかを教えることはなかなか難しかったということです。
もちろん、先生はある程度、売るタイミングに関しても相場観や指標サインを使って細かく教えてはくれましたが、
生徒の方は、いざ実践で相場を前にするとそれがなかなか思い通りにできないということだったのです。
ところで、なぜ、売りの方が難しいのか分かりますでしょうか?
売りは分析と時間軸の設定が必要
それは、買いとは分析による売買サインを見つけ買うことが出来ますが、
売りの方は売買サインに加え”時間を加味した手仕舞い”を考えなければならないからです。
買いは今すぐ買うこともできますが、売りは株を保持している以上、損益を考えなければなりませんから、タイミング(時間)を見計らって売らなければならないということです。
投資の世界ではその売るタイミングのことを時間軸の設定と言いますが、この時間軸こそがトレードにとっては最大の難しさでありトレーダーとしての利益を左右してしまうのです。
また、買いというのは、買ったときの時点では利益が0円スタートでありストレスが少なく更にこれから株が上がって欲しいという期待感までありますが、
売るときというのは利益が出ている場合や、逆に損切を含んでいる場合もあることからメンンタル的に緊張状態からストレスを抱え簡単には手仕舞いが出来なくなってしまいます。
よく言われます、「ブレてしまう」というやつです。
仮に利益を含んでいる場合であっても「株価は更に上昇し利益はもっと増すのでは?」という欲や、期待感から事前に設定してあった利益確定ポイントに株価が来ても心理的にはそう簡単に手仕舞いできなくなってしまうのです。
このあたり、裁量トレードの難しいところでもあります。
もちろん、トレードのルールとして株を買う前には損切・利益確定ポイントを予め決めておき買い注文が約定したら直ちに損切注文を実行しますが、
トレードとは元々確実性の無いものであり、よってポジションを取った後では分析通りに株価は動かないことは全く普通のことですから、
結果、どうしてもルールを守れず相場に流され株価が下落した場合などは個人的勝手な解釈から損切ポイントを下げてしまったりするのです。
これではうまく売れません。
学校の話に戻りますが、生徒は学ぶことでチャート分析ができるようになり買いの方は上達しても、メンタル面が試される売りの方はなかなか学ぶのは難しかったという訳です。
しかし、それは仕方のないことです。
なぜなら、先生はチャート分析についてはプロでもメンタル面については専門外だったのですから。
(※ルールとは一度決めた以上は最後まで守らなくてはなりませんが、多くのトレーダーが損切のルールを破ってしまう理由が、ルールを守れたからといって損失であることには変わりがないという解釈がありそのことがトレーダーのモチベーションを下げている理由でもあります。まずは、損切というのは相場によって先延ばしにせず堅実に実行することで実は直接利益につながっていることを理解することが大事なことです。)
売りが難しい理由(チャートの右側とは?)
売りが上手に行えない要因として”メンタル面”以外に以下のような”分析面”からも探ることが出来ます。
テクニカルトレードとは売買に関してチャートから分析をしますが、チャートと現時点の位置関係を考えますと
左側が⇒ 過去の株価の値動きであるチャート
右側は⇒ 何も存在しない未来の状態です。
通常ですと、株を買う場合、過去の株価を分析し買いのサインを見つけますので、現時点に対し左側のチャートから分析することになります。
しかし、株を買いポジションを取ると今度は右側である真っ白な状態を迎えなくてはなりません。
株は確実性の無いものですので、それをよく表したのが右側の何もない部分と言えます。
トレードでは買いのサインを見つけるために左側のチャートから分析するよりも、真っ白で何もわからない右側から売りのサインを見つける方が、当然難しいと考えられるのです。
仕掛ける前に左側であるチャート分析から予め設定してあったはずの損切、利食いポイントが、守れなくなる理由は、いざ株を買いポジションを取った時点で真っ白な右側に入ったためとも考えられるのです。
チャート分析よりも未来の株価への対応
株を買ったら、悲しいかな、思い通りに動かないのが株価であり、それが相場というものです。
ですから、トレードとは株を買うための分析よりも、買った後の未来の相場への対応の方がよっぽど大事なことだと言えるのです。
上記の格言ともとれる言葉は、実は分析好きのトレーダーこそ一番気を付けなければならないことのようです。
(私も分析好きなので実は左側ばかりを見ています。改めて気を付けたいと思います!汗)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
時間軸
チャートの右側である全く何もない状態で損切、利益確定等の売りをする訳ですからそれが難しいのは当然なことです。
株を買ったのはいいが、売りの方がうまく行なえないのは、
ポジション後に日々上下に動く株価(またはローソク足)にどうしても心が翻弄されてしまうことも大きな要因の一つです。
いくら強い精神力で相場に臨んだとしても人間の意志には限界があり株価の値動きに対して気持ちの方が負けてしまう場合があります。
もちろん、しっかりと強い意志を持ち予め決めてある損切、利益確定を守れればそれが一番いいのですが、
メンタル的にブレないトレードを行うためには強い精神力を鍛えるよりもまずは時間軸の設定をしっかり行った方が効果的なトレードが行なる場合があります。
最大の利益トレンドを狙う
時間軸は、トレンドと呼ばれる利益を望めるような上昇あるいは下降(空売りにおいて)を生み出している期間から設定されるものです。
またトレードの利益とはこのトレンドから生み出されるものであり、このトレンドを如何に取るかがトレーダーとして生き残れるかの分かれ道でもあります。
さて、トレードの基本とは上向き75日移動平均線抜けで株を買い、75日移動平均線下割れで株を売ることですが、
実際にそれだけでは数多くのトレードを繰り返すことになり、利益が取れないだけではなく、ときにはロスカット貧乏と呼ばれるような証券会社からの手数料ばかりがかさむ結果となり兼ねません。
また、ロスカット設定を毎回『ワイルダーの定義』のようなローソク足のダウ理論下降をアレンジした利益確定方法を毎回のように行うようではトレードの持ち越し期間が短すぎてトレンドを狙うことが難しくもあります。
そこで、時間軸の見直しが必要となってくるのですが、
そのためには、過去のチャートから今現在までにどのくらいの期間でトレンドが発生しているかを考えることでその時間軸に合わせた損切、利益確定ポイントを未来に向けて設定していくことになります。
また、そうすることで、比較的に大きな視点から相場を構えることが出来、例え株を買った後に心を揺り動かされるような株価の激しい動きがあったとしても設定してある時間軸内ではメンタル的に損切、利益確定を守りやすくなり、同時にロスカット貧乏のようなことも少なくなります。
と、ここまでトレードで勝てない要因と打開策を話しましたが、
そうは簡単に言っても実際にトレンドを取りに行くには、日柄(時間)を要しますので利益確定は思っている以上に時間をかけて行わなければなりません。
ときには、利益の出ている銘柄に対しゆっくりと利益確定を構えているうちにその後株価が下落してしまい、あったはずの利益が全く無くなってしまうような憂き目にも何度も合うでしょう。
損小利大と呼ばれるような「損切は早めに利食いはゆっくりと」を実行していかなければならないです。
しかし、何度も言いますが、トレンドを取らない限りトレーダーとしての利益は生まれません。
トレードを行う以上は損切による損失(経費)は当然発生します。
しかし、それを補って十分な利益をもたらしてくれるのがトレンドというものです。
損小利大とは「言うは易く行うは難し」です。
利益を狙うには精神力が必要である以上、トレンドを狙った時間軸の設定から利益確定にフォーカスした方がメンタル的にはストレスが少ないことは確かなことです。
あなたがトレードで負けている理由が、もしトレンドを取れていないということであるなら
過去のチャートからトレンドの時間軸を見つけ、同時にあなたの守備範囲を見直すことが必要になってくるでしょう。
まとめ
- 買いは⇒ 売買サイン
- 売りは⇒ 売買サイン + 時間軸
が必要ということです。
買いと売り両方について売買サインは学べても売りでの時間軸について学ぶのは難しいと言えます。
多くのプロトレーダーがこの時間軸の設定に感が働くのは経験則によるところも多いのですが、
そのためにも
- メンタル面で自分が損切等のトレードルールをしっかり守れているかどうか?
- チャート分析による過去のトレンドの時間軸を確認しているかどうか?
の2つが必要です。
頭で考えているだけでは上達が難しいことでもありますが、
コツコツとトレードを重ねることで、やがて時間軸の感覚を身に付けることが出来るようになるでしょう。
追伸)
トレードとは相場によって毎月の利益率も変わってくるため、しっかりとした資金管理がなされていなければ相場が悪く勝てないときには投資資金を大きく失ってしまう可能性があります。
ただトレードが上手なだけではダメなのです。
この2つの要素が相まってはじめてトレードから”利益を生む”ことが出来るのですから資金管理の方もお互い怠らないようにしましょう!
改めて言います。
トレードで利益を出し続けるためには、『トレードが上手なこと』、そして『資金管理が出来ている』という2つのことです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
コメントを残す